http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20140627-567-OYT1T50079.html より引用
統合失調症薬ゼプリオン、半年で32人の死亡例
統合失調症治療薬「ゼプリオン」の使用後に死亡する患者が相次いでいる問題で、半年間の死亡報告が32人に上り、直近1か月で11人増えたことが読売新聞の取材で分かった。
この薬は昨年11月の市販開始から5か月間に21人が死亡し、厚生労働省は4月、販売元のヤンセンファーマ社に医療関係者への注意喚起を求めたが、以後も死亡報告が積み重なった。
こうした死亡例について、同社は報告書で「(薬と死亡との)明確な因果関係の有無は不明」としている。一般に統合失調症治療薬は多く使うと突然死などの副作用を起こすことがあり、同社では「他の薬に比べ死亡率が高いとは判断していないが、より慎重な投与を医師に求めたい」と話す。
感想;
明確な因果関係の有無は不明とのことですが、逆に因果関係がないと言えないのではないでしょうか?
統合失調症で死ぬことはありません。それが、薬のために死ぬことは、薬を疑うことが普通の判断ではないでしょうか?
直近1か月で11人も死亡者が増えたとのこと、医者は患者さんにそれまでに21人がこの薬で亡くなっていますと投与前にきちんと説明して伝えているのでしょうか?説明を受けたら誰も投与を受けないと思います。
この薬でなくても他の薬がたくさんあります。1か月注意喚起しても増え続けていいる現状が、さらに注意喚起して死亡者が止まるでしょうか?もし、今後も死亡者が出るとしたら、それは厚生労働省、会社、医師の責任が問われる問題ではないでしょうか?
統合失調症は医者によって、投与する薬の量が大きく異なります。薬を多く投与すると薬の購入値段と薬価で還付される金額の差が病院の収入になります。そのため、次のように脾兪される場合もあります。
「この薬はあまり患者さんには効かないが、病院の経営に効く」
それを防止するために、院外処方を進め、病院は院外処方箋を発行し、調剤薬局で薬を貰うようになってきました。
ところが、この統合失調症治療薬「ゼプリオン」は注射剤ですので、病院で投与され病院には薬価差が収入として入ります。そのため、どうしても病院には患者さんのために薬を投与するとの考え方に加えて、効果があるなら積極的に使おうとの経済的な促進作用があることも否定できません。
PL(製造物責任)法では、その製品で被害を被った場合には、その製品を製造した会社は因果関係がないことを証明しなければなりません。
死亡した遺族がPL法訴訟を起こした場合、会社は因果関係がないことを証明しない限り、賠償責任を負うことになります。会社がコメントしている明確な因果関係が不明とは言葉を変えると、因果関係がないとは明確に言えないとのことで、PL法では会社に責任があることになります。特に、そのことを会社が把握してからも製造販売を続けると責任が重くなります。つまりリスクを知っていて販売を続けたことになります。会社のリスクをより大きくするように思います。
”ベてるの家”をご存知でしょうか?
北海道の浦賀で、統合失調症の人々が共同生活を行い、かつ自立して生活されています。投与される薬は1~2つ以下とほとんど投与されません。
薬で幻聴を失くすのではなく、幻聴と話すことで幻聴があっても生活に影響がないような方法を身に付けつけるようにされています。
べてるの家 「技法以前」&「当事者研究」 向谷地生良著
http://www7.ocn.ne.jp/~inorihi5/book15.html
または、
「べてるの家 人が創る品質」 検索
に本の紹介が掲載されています。