「自分のための人生」 ウエイン・W・ダイアー著 はお薦めです。
その中から三つを。
一つは、”知らない内に自分にマイナスの暗示をかけている”と
その中でもマイナスの暗示をかけている場合がある。
自分は**はできない人だとか苦手だとか。
そう思い込んだり人前で言うことが実は自分に暗示をかけていることになり、本当にそのようになってしまうと。
二つ目は、”金縛りにあっていませんか?”
過去のことが自分の可能性を縛っている。
過去のことが自分を今苦しめたり、そこから逃れられないように自分で状況を創りだしている。
三つ目は、”刹那的な快楽の時間も必要”
楽しい時間を持っていますか?
この楽しい時間をいかに生活の中に持つことが大切かと述べています。
苦痛でも、いつか軽減する、よくなると思うから耐えられると言います。
楽しみが先に見えているから苦しいことや辛いことがあってもやっていけるとよくいわれます。
その本に書いてあり、ドキッとした言葉を
・他人をけなす人は怯えている
・他人をいつも疑っている人はいつも他人をだまそうとしている
・(自分は~だ)と何でも決め込んでしまう人はいつも不安な人
・常にストレスを感じている人は親との緊張関係のあった人
感想;
”人惑(又は社会的催眠)”という言葉があります。
こうすべきだ、こうでないといけないと、小さい時から先生や両親から言われ、それがあたかも正しいと刷り込まれ、その考えが自分を縛りつけている。その考えに自分の行動に影響されている。
”ノミのサーカス -見えないガラスの天井-”の話があります。
・ノミのサーカス
ノミのサーカスご存知ですか?ノミに芸を仕込むのですが。
ノミは高さで20~40cm、水平で40~100cmくらいは飛べるそうです。
ノミを部屋に閉じ込め、10cmくらい上に透明のガラス板を置きます。
ノミはジャンプするたびに頭を打って、その内ノミも学習し、10cm以内しか飛ばなくなります。
その後、天井のガラス板を外しても10cmより高く飛びません。
つまり見えない天井を持つようになるのです。
ノミが逃げないようにこれでできます。
・ノミと同じかも?
人も成長段階でいろいろな学習をしてきました。
あなたはダメね! そんなこともできないの!
あなたには無理ね! そんなことではなく、こうしないといけない!
そういうことを聞いて育っていくと自分は出来ないんだ、ダメなんだと自信をなくしていきます。
そして見えない天井を知らない内に、考え方として持ってしまっています。
一方、あなたは何でもできるね! すごいすごい! 上手だね! と育てられると、
周りが見ても無理だと思っていたことにチャレンジして失敗を繰り返しながらやってしまいます。
・島津製作所の田中さんが何故化学者を目指したか
ある本に、島津製作所の田中さんが何故化学者を目指したかに、
小学校の時に、先生が「その考え方はユニークだね。それはおもしろい」と言われたからだと。
田中さんはノーベル賞をもらって帰国したら、その先生にお礼に訪問されたそうです。
・自分の限界
案外、自信あるないは能力があるないではなく、自分が限界を設けるか設けないか、
更に遡るとどんな育てられ方をしたかにより、自分だけのせいではないのでしょう。
ただ、親や先生のせいにして残りの人生を過ごすのは惜しいので、自分で軌道修正が必要かもしれません。