状況を変えることより、自分を変えることにつとめよう
人生を賢く送れるのは、情動を知覚し、制限し、予見できる人です。
幸せな感情は偶然でなく、正しい考えと行いの結果だと考える点で、現代の神経科学は、原因と結果の法則を信奉する古代の哲学と仏教に一致しています。
1)幸せに関しては、外界の状況より私たちの脳の感じ方のほうが、
はるかに重要なこと
2)感じ方を変えるためには、繰り返しやってみることが必要であること
ダライ・ラマ
「幸せへの道は、決然としていること、努力すること、そしてそのための時間をとることだ」
ドーパミンの働き
1)興味深い状況に対し私たちの注意をむけさせる
2)脳細胞に命じてよい経験を記憶させる
3)本人の意思にそって動くよう、筋肉を操作する
前頭葉を鍛えよう
前頭葉は不快な情動をコントロールできるのです。
ですから、たとえ強い怒りや不安を感じても、私たちはそれをコントロールして、
自分に有利な反応の仕方をするようにもっていけるのです。
1)刺激と感情的な反応の結びつきが弱まるので、不快な情動が起きにくくなる
2)それでも起きてしまった場合、不快な情動を抑える前頭葉の能力が強化される
感想;
幸せは、何かを行った結果だそうです。その結果が、ドーパミンやオキシトシンの分泌を増やすかのようです。ドーパミンやオキシトシンが出ると幸せ実感できます。
茂木健一郎さんの本に、ドーパミンを増やすのは、新しいこと(不安が伴う)と既知のこと(退屈が出て来る)が50:50のバランスを取るとよいとありました。新しいことが増えると不安が大きくなりストレスが大きくなります。一方、既知のことが多くなると、興味がなくなります。
半々のバランスを取りながら行う時が、幸せを感じるホルモンが出て、物事への取り組みの気持ちが出て来るそうです。
状況を変えることは、難しいです。状況を変える、相手を変えることよりも、自分が出来ることをすることなのでしょう。
ニーバーの祈り(ウィキペディアより)
1)変えられるものを変えて行く勇気を
2)変えられないものを受け容れる静穏を
3)それを見分ける叡智を 賜えたまえ
人は変えられないもの(環境や相手)を一生懸命変えようとして、変えられるものは(自分ができること)はしない場合があります。
自分が出来ることをして、それで喜んでいただけると大きな幸せを感じます。食事も作って自分が食べるだけでは幸せの感じ方は少ないですが、作ったのを誰かと一緒に食べ、「美味しい」と言って貰えると、大きな幸せを感じます。