幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「無意識の構造」河合隼雄著 ”無意識を理解し自己を知る”

2017-08-28 10:20:48 | 本の紹介
・人間誰しもコンプレックスをもっているが、その中核になんらかの外傷体験をもっていると思われることが多い。

・フロイトは、女性のヒステリー患者を治療しているときに、彼女たちがいずれも、性に関係する外傷体験を語るので、性の衝動ということが重要であると感じはじめた。

・ショーペンハウエル
 「夢においては、だれも自分自身のシェークスピアである」
 夢は劇と同じような構成をもち、次のような四段階に分けられる
1)場面の提示
2)発展
3)クライマックス
4)結末

・グレートマザーこそは、死と再生の密儀が行われる母胎なのである。ユングの高弟の一人ノイマンは、「グレートマザー」という大著の中で、女性の神秘が、初潮、出産、授乳を通じて体験されることを明らかにしている。

・著者は女性の患者さんに会うとき、初潮のときの体験についいて尋ねることがよくある。誰にも教えて貰っていなくて驚いてしまった人、そのことを告げたときの母親のいまわしい日を忘れがたいとする人、あるいは、家族で赤飯を炊いて祝ってもらった人。それらのエピソードは、彼女が、そして彼女を取りまく人たちが、いかに彼女の母性のあらわれを受けとめようとしたかを如実に示していて、実に多くのことを集約的に告げてくれるものである。

・ペルソナ;古典劇において役者が用いた仮面のことである。
人間がこの世に生きていくためには、外界と調和してゆくための、その人の役割にふさわしい在り方を身につけていなくてはならない。いわば、人間は外界に向けて見せるべき自分の仮面を必要とするわけであり、それが、ユングの言うペルソナなのである。
ところが、ペルソナがあまりにも硬化してくると、その人は人間としての味を失って非個性的な存在になってくる。

・心の全体性;自我と影、ペルソナとアニマ・アニムスなど、人間の心のなかに対極性が存在し、それらのあいだに相補的な関係が存在していることが明らかである。ユングはこのような人間の心のなかの相補性に注目してきた。

・自己はユングの定義に従うかぎり、あくまで無意識内に存在していて、意識化することの不可能なものである。人間の自我(意識)はただ、自己(無意識)のはたらきを意識化することができるだけである。

・人生の前半はその人にふさわしいペルソナを形成するため、社会的地位や財産などをつくるために、エネルギーが消費される。しかし、人生の後半は、むしろ、内面への旅が要請される。言うなれば、生きることだけでなく、死ぬことも含めた人生の全体的な意味を見いださねばならない。

・ユングの大半の努力は、西洋において確立された自我を、いかにして自己へと結ぼつけるか、ということであったと言っても過言ではない。

・日本人としての個性化という点で、自ら考え自ら生きることが重要であると思われる。自ら体験し、自ら考えることこそ、ユングの言う個性化に他ならないと思うからである。

感想
全体を紹介するには内容の多い本でした。
知らないことの箇所を抜き出してみました。
ですので、河合先生が言いたいことの紹介には程遠いと思います。
無意識が自我に大きく影響しているかと思います。