http://digital.asahi.com/articles/ASK885H4QK88TIPE029.html?rm=356 朝日新聞デジタル 田部愛、久保田侑暉、岡田将平2017年8月9日
長崎では9日、核兵器禁止条約の交渉にすら参加しない政府の姿勢に「理解できない」「極めて残念」と批判が相次いだ。安倍晋三首相は「(条約に)署名、批准を行う考えはない」と記者会見で明言。被爆者と対面した際には条約に一切触れず、被爆地とのすれ違いが際だった。
「あなたはどこの国の総理ですか。私たちをあなたは見捨てるのですか」
9日午後、長崎市で被爆者代表の要望を首相らが聞く会合があった。冒頭、長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会の川野浩一議長(77)は首相に要望書を渡す前に強い口調で言った。
米国の「核の傘」に依存し、条約に冷淡な首相には面と向かってただしたかった。数日前に思い立ち、9日朝に考えをメモにして会合に持参。「今こそわが国が、あなたが、世界の核兵器廃絶の先頭に立つべきです」とも呼びかけた。
長崎の被爆者5団体がまとめた要望書も「(条約採択の場に)唯一の戦争被爆国である我が国の代表の姿が見えなかったことは極めて残念です。私たち長崎の被爆者は満腔(まんこう)の怒りを込め、政府に対し強く抗議します」と記した。
会合に先立つ平和祈念式典では、田上富久・長崎市長が平和宣言で日本政府の姿勢を「被爆地は到底理解できない」と述べ、「核の傘に依存する政策の見直しを進めてほしい」と訴え、被爆者らが拍手を送った。
ところが、首相は表情を変えず、式典のあいさつでは「真に『核兵器のない世界』を実現するためには、核兵器国と非核兵器国双方の参画が必要。我が国は、双方に働きかけを行うことを通じて、国際社会を主導していく」と述べる一方で条約には触れなかった。被爆者代表との会合でも、ほぼ同じ言い方をした。
川野さんは会合の後、「(首相が)何か言うだろうと思ったが、肩すかしを食らった」と話した。長崎原爆被災者協議会の田中重光副会長(76)は、同じ言葉を繰り返す政府側の対応に「テープレコーダーを持ってきたらいい」。長崎原爆遺族会の本田魂会長(73)は「日本が米国にはっきりものを言っていかないと」と指摘した。
感想;
関口宏モーニングショーを見ていました。
この番組は、視聴率もよく、多くの人が見ているようです。
呼ばれているゲストが、リベラルな人が多く、かつ他の番組のようなタレントにコメントを求めているのではなく、それぞれの分野で発言、活動されている人々なので、発言がとても参考になります。
日本は国連での核兵器廃絶に賛同を拒否しましたが、「せめて会合に参加する選択肢はあったのではないか」とのコメントを聞いて、なるほど、橋渡しをする(安倍首相の発言)のなら、話し合いに参加することなんだと思いました。
安倍首相に、被爆者団体が、「あなたはどこの国の首相ですか」との発言は勇気がいることですとのコメントも、権力に背く発言は勇気が要ることなんだとあらためて思いました。公安が身辺をチェックされる可能性もあります。
何か、やましいことがないかどうか。
元文科省の前川技官の風俗に行っていたことなどもチェックしていたのでしょう。
政府に忖度する人は優遇して(元近畿財務局の佐川宣寿さんのように忖度して国税庁長官に出世)、協力しない人は左遷されてしまうのでしょう。
長崎市長の言葉に、「被爆者が高齢になり、戦争の悲惨さを体験者として伝えていく人がいなくなる」がありました。
戦争は悲惨そのものです。
戦争に向かいだすと誰も止めることができません。
戦争反対を言い出すと逮捕されるようになります。
その前に、戦争にならないように、発言、行動が必要なのでしょう。
それは一人ひとりがその気持ちにならないと戦争を防げないと思います。
日本は戦後70年以上戦争をしていません。
このような国は他にないと言われています。
多くの犠牲の上の平和です。
それを続けて行くことなのだと思いました。
長崎では9日、核兵器禁止条約の交渉にすら参加しない政府の姿勢に「理解できない」「極めて残念」と批判が相次いだ。安倍晋三首相は「(条約に)署名、批准を行う考えはない」と記者会見で明言。被爆者と対面した際には条約に一切触れず、被爆地とのすれ違いが際だった。
「あなたはどこの国の総理ですか。私たちをあなたは見捨てるのですか」
9日午後、長崎市で被爆者代表の要望を首相らが聞く会合があった。冒頭、長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会の川野浩一議長(77)は首相に要望書を渡す前に強い口調で言った。
米国の「核の傘」に依存し、条約に冷淡な首相には面と向かってただしたかった。数日前に思い立ち、9日朝に考えをメモにして会合に持参。「今こそわが国が、あなたが、世界の核兵器廃絶の先頭に立つべきです」とも呼びかけた。
長崎の被爆者5団体がまとめた要望書も「(条約採択の場に)唯一の戦争被爆国である我が国の代表の姿が見えなかったことは極めて残念です。私たち長崎の被爆者は満腔(まんこう)の怒りを込め、政府に対し強く抗議します」と記した。
会合に先立つ平和祈念式典では、田上富久・長崎市長が平和宣言で日本政府の姿勢を「被爆地は到底理解できない」と述べ、「核の傘に依存する政策の見直しを進めてほしい」と訴え、被爆者らが拍手を送った。
ところが、首相は表情を変えず、式典のあいさつでは「真に『核兵器のない世界』を実現するためには、核兵器国と非核兵器国双方の参画が必要。我が国は、双方に働きかけを行うことを通じて、国際社会を主導していく」と述べる一方で条約には触れなかった。被爆者代表との会合でも、ほぼ同じ言い方をした。
川野さんは会合の後、「(首相が)何か言うだろうと思ったが、肩すかしを食らった」と話した。長崎原爆被災者協議会の田中重光副会長(76)は、同じ言葉を繰り返す政府側の対応に「テープレコーダーを持ってきたらいい」。長崎原爆遺族会の本田魂会長(73)は「日本が米国にはっきりものを言っていかないと」と指摘した。
感想;
関口宏モーニングショーを見ていました。
この番組は、視聴率もよく、多くの人が見ているようです。
呼ばれているゲストが、リベラルな人が多く、かつ他の番組のようなタレントにコメントを求めているのではなく、それぞれの分野で発言、活動されている人々なので、発言がとても参考になります。
日本は国連での核兵器廃絶に賛同を拒否しましたが、「せめて会合に参加する選択肢はあったのではないか」とのコメントを聞いて、なるほど、橋渡しをする(安倍首相の発言)のなら、話し合いに参加することなんだと思いました。
安倍首相に、被爆者団体が、「あなたはどこの国の首相ですか」との発言は勇気がいることですとのコメントも、権力に背く発言は勇気が要ることなんだとあらためて思いました。公安が身辺をチェックされる可能性もあります。
何か、やましいことがないかどうか。
元文科省の前川技官の風俗に行っていたことなどもチェックしていたのでしょう。
政府に忖度する人は優遇して(元近畿財務局の佐川宣寿さんのように忖度して国税庁長官に出世)、協力しない人は左遷されてしまうのでしょう。
長崎市長の言葉に、「被爆者が高齢になり、戦争の悲惨さを体験者として伝えていく人がいなくなる」がありました。
戦争は悲惨そのものです。
戦争に向かいだすと誰も止めることができません。
戦争反対を言い出すと逮捕されるようになります。
その前に、戦争にならないように、発言、行動が必要なのでしょう。
それは一人ひとりがその気持ちにならないと戦争を防げないと思います。
日本は戦後70年以上戦争をしていません。
このような国は他にないと言われています。
多くの犠牲の上の平和です。
それを続けて行くことなのだと思いました。