フリーランス麻酔科医、ドクターX~外科医・大門未知子~の医療ドラマの政策協力にも携わる。
・腕と度胸と携帯電話
・仕事が斡旋業者からメールで来る。
・腕が悪いと再度の依頼が来なくなる(有能は厚遇、低能は冷遇、無能は淘汰)
・麻酔科医のフリーランス率は高く、かつ技量の差が出やすい。
2015年 日本麻酔科学会のマンパワーアンケート調査
「一般病棟の59%、大学病院の39%が外部からのフリーランス麻酔科医を雇っている」との結果だった。
・年棒3,500万円の求人も登場している。
・40歳を過ぎたある日、私は大学病院に辞表を出した。「このままこの職場で働き続けると、過労死か医療事故が必ず起きる」と、直観的に思ったからである。その時点では明確な将来設計があったわけではない。独立初年度、年収は大学病院時代の3倍になり、なおかつ週5日は自宅で夕食を食べられ、また日曜日と祝日は完全休業日になった。
・「ドクターX」のように「私、失敗しないので」とは言わないまでも、「私、失敗したら辞めるので」が、フリーランスの掟である。後ろ盾となる組織も、明日の収入の保証もなく、失敗は自己責任であり、自ずと失職につながる。9年間、ここで私は生き延びた。
・医者が一人前になるのは医師免許取得後10年が最多の回答ではないかと思う。10年を経過すると仕事が楽しくなる。
・2015年、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、
全医師の平均年収は1,098万円(平均40歳)であり、同調査では弁護士(1,094万円)、公認会計士(717万円)、歯科医師(653万円)、薬剤師(532万円)、看護師(478万円)。
この数字は、研修医や大学院生や非常勤ママ女医も含まれている。2013年、日経メディカルオンラインの調査では、「勤務医の平均年収は1,477万円(平均年齢46歳)」とあり、こちらのデータの方が、研修医などを除いたフルタイム勤務医の平均年収を反映していると思う。
・研修医人気
2016年10月に公表された、2017年度の大学病院本院の研修椅子ランキングは、1位;東大(127人)、2位;東京医科歯科大(119人)、3位;京都大学(81人)であり、ワースト1位が秋田大学(8人)、2位;弘前大学(9人)、同3位;山口大学と産業医大(10人)であり、「都会>地方」が明確に表れている。
・フリーランス医師をなくす方法
1)新研修医制度(2年間いろいろな科を回る)の廃止
2)辛い仕事はカネで解決せよ(寝ずの当直、夜中の呼び出しなど)
3)脱、年功序列賃金
4)副業の公認
・「外科医は誰しも、心のなかに墓場を持っている」とは、病院で長く言い伝えられる口伝の一つである。どんな凄腕外科医でも、手術には想定外の死亡がつきまとう。そして、「あのとき、ああしておけば・・・」的な悔恨に、長く苛まれるのである。麻酔科医を選ぶ者も、心のなかに墓場を持たねばならない。現に私もそうである。敗戦の記憶は苦い。とくに、自分よりも若い患者の死は辛い。しかし、結果を直視して苦さを噛み締め、その経験を次の患者の糧にすること。第一線の現場に踏み留まることこそが、墓場への最大の供養だと思っている。現役の医師である限り、この苦さから逃れることはできない。唯一可能なのは、次に同様のケースに出会った際に勝つか、少なくとも現状維持という引き分けに持ち込んで、敗戦率を下げることによって、苦さを薄めるのみである。
感想;
フリーランスはTVドラマの中だけかと思っていましたが、今や麻酔科を筆頭に普通になってきているようです。
治療や薬は全て点数が決まっているので、医師の費用がUpしたのはどこで吸収しているのだろうかと思いました。
米国では医師と病院が契約しているので、病院に入っている医師は契約に値する医師になりました。
フリーランスの医師も技術があり、契約に値する医師の場合のようです。
・腕と度胸と携帯電話
・仕事が斡旋業者からメールで来る。
・腕が悪いと再度の依頼が来なくなる(有能は厚遇、低能は冷遇、無能は淘汰)
・麻酔科医のフリーランス率は高く、かつ技量の差が出やすい。
2015年 日本麻酔科学会のマンパワーアンケート調査
「一般病棟の59%、大学病院の39%が外部からのフリーランス麻酔科医を雇っている」との結果だった。
・年棒3,500万円の求人も登場している。
・40歳を過ぎたある日、私は大学病院に辞表を出した。「このままこの職場で働き続けると、過労死か医療事故が必ず起きる」と、直観的に思ったからである。その時点では明確な将来設計があったわけではない。独立初年度、年収は大学病院時代の3倍になり、なおかつ週5日は自宅で夕食を食べられ、また日曜日と祝日は完全休業日になった。
・「ドクターX」のように「私、失敗しないので」とは言わないまでも、「私、失敗したら辞めるので」が、フリーランスの掟である。後ろ盾となる組織も、明日の収入の保証もなく、失敗は自己責任であり、自ずと失職につながる。9年間、ここで私は生き延びた。
・医者が一人前になるのは医師免許取得後10年が最多の回答ではないかと思う。10年を経過すると仕事が楽しくなる。
・2015年、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、
全医師の平均年収は1,098万円(平均40歳)であり、同調査では弁護士(1,094万円)、公認会計士(717万円)、歯科医師(653万円)、薬剤師(532万円)、看護師(478万円)。
この数字は、研修医や大学院生や非常勤ママ女医も含まれている。2013年、日経メディカルオンラインの調査では、「勤務医の平均年収は1,477万円(平均年齢46歳)」とあり、こちらのデータの方が、研修医などを除いたフルタイム勤務医の平均年収を反映していると思う。
・研修医人気
2016年10月に公表された、2017年度の大学病院本院の研修椅子ランキングは、1位;東大(127人)、2位;東京医科歯科大(119人)、3位;京都大学(81人)であり、ワースト1位が秋田大学(8人)、2位;弘前大学(9人)、同3位;山口大学と産業医大(10人)であり、「都会>地方」が明確に表れている。
・フリーランス医師をなくす方法
1)新研修医制度(2年間いろいろな科を回る)の廃止
2)辛い仕事はカネで解決せよ(寝ずの当直、夜中の呼び出しなど)
3)脱、年功序列賃金
4)副業の公認
・「外科医は誰しも、心のなかに墓場を持っている」とは、病院で長く言い伝えられる口伝の一つである。どんな凄腕外科医でも、手術には想定外の死亡がつきまとう。そして、「あのとき、ああしておけば・・・」的な悔恨に、長く苛まれるのである。麻酔科医を選ぶ者も、心のなかに墓場を持たねばならない。現に私もそうである。敗戦の記憶は苦い。とくに、自分よりも若い患者の死は辛い。しかし、結果を直視して苦さを噛み締め、その経験を次の患者の糧にすること。第一線の現場に踏み留まることこそが、墓場への最大の供養だと思っている。現役の医師である限り、この苦さから逃れることはできない。唯一可能なのは、次に同様のケースに出会った際に勝つか、少なくとも現状維持という引き分けに持ち込んで、敗戦率を下げることによって、苦さを薄めるのみである。
感想;
フリーランスはTVドラマの中だけかと思っていましたが、今や麻酔科を筆頭に普通になってきているようです。
治療や薬は全て点数が決まっているので、医師の費用がUpしたのはどこで吸収しているのだろうかと思いました。
米国では医師と病院が契約しているので、病院に入っている医師は契約に値する医師になりました。
フリーランスの医師も技術があり、契約に値する医師の場合のようです。