<証人喚問>与党「森友」収束急ぐ 「官僚の責任」論を展開
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180327-00000120-mai-pol 毎日新聞 3/27(火)
政府・与党は、27日の証人喚問で佐川宣寿前国税庁長官が学校法人「森友学園」への国有地売却問題に関し首相官邸の指示を明確に否定したことを受けて早期の幕引きを図りたい考えだ。しかし、佐川氏が決裁文書改ざんの理由など核心部分の証言を拒否したため「疑惑は深まった」と野党は批判。与党内にも佐川氏の証言だけで、国民の疑念を晴らすことはできないとの声がある。
【佐川氏の答弁】理財局長時代と証人喚問ではどう違ったのか?
「(首相官邸は)何もしていなかったから、なかったということだ」。菅義偉官房長官は27日の記者会見で、官邸からの指示を否定した佐川氏の証言についてそう語った。
安倍晋三首相は同日夕、官邸で記者団から「証人喚問が終わりましたが」と声をかけられたが、「どうも」とのみ返答し、コメントしなかった。
政府・与党は、国有地売却を巡る一連の問題を「官僚の責任」として切り離し、首相や麻生太郎副総理兼財務相の責任を問う声を抑えてきた。佐川氏の証人喚問に応じたのも、証言を通して官邸の関与や忖度(そんたく)がなかったことを印象付ける狙いがあったからだ。
実際に27日の証人喚問の与党質問はこうしたシナリオに沿った展開となった。自民党の丸川珠代参院議員は、首相と妻昭恵氏からの指示についてそれぞれ「ありませんでしたね」と確認するように尋ね、佐川氏は「ございませんでした」と応じた。さらに、丸川氏は、菅氏や首相秘書官、麻生氏についても「指示はありましたか」とそれぞれ尋ね、佐川氏は「ございませんでした」を繰り返した。
終了後、自民党の森山裕国対委員長は「多くの疑念が解消された」と強調。野党が求める昭恵氏らの証人喚問は「関知していないことははっきりし、必要はない」と断言した。
政府・与党は28日に2018年度予算案を成立させたうえで、働き方改革関連法案など重要法案の審議に入りたい考えだ。首相は4月中旬に訪米、5月下旬に訪露の予定。北朝鮮問題への対応など外交に焦点を当て、支持率回復を狙う考えだ。
ただ、自民党の石破茂元幹事長は「誰が、なぜ、ということが一切分からない極めて異例な証人喚問だった」と指摘。昭恵氏の関与を否定したことについても「全くそういうことはなかったと言い、でもそれを理財局職員に確認したわけでもないと言う。一体何だったのだろうという思いを強めた印象だ」と語った。
公明党の山口那津男代表は「理財局の中で(改ざんが)行われたことを(佐川氏が)はっきり認めた」と述べ、証人喚問の意義を認めたうえで、「誰がどういう理由で行ったかについて触れなかったのは極めて残念な対応だ。実態解明に向け国会として努力していかなければならない」と強調した。【高橋恵子、高橋克哉】
感想;
自民党の丸川珠代参院議員は、首相と妻昭恵氏からの指示についてそれぞれ「ありませんでしたね」と確認するように尋ね、佐川氏は「ございませんでした」と応じた。
きっとこのシナリオを書いた人がいるのでしょう。
証人喚問ではなく、佐川さんが答えられる範囲で、関与の印象を薄める働きを演じられたのでしょう。
まさに安倍首相が怒った野党の”印象操作”を自ら実施されたようでした。
なんとなくわかったことは、下記でした。
・答えられないことは、安倍首相にとってマイナスだった。
・佐川氏が一人で行ったことではなく、もっと上からの働きかけがあった。
・ほとぼりが冷めた頃に、上が再就職をわからないように斡旋してくれるので、証人喚問では安倍首相にとってマイナスになる発言は拒否する。
安倍首相は国民に”解明する”と口約されました。
これでもし解明されたとご判断されたら、安倍首相の頭の中の構造はどうなっているのかと思ってしまいます。
それとも解明されていないが、これで支持率が回復すればそれで目的を達したと思われるのかもしれません。
”解明”はまさに国民一人ひとりの意志の結果なのかもしれません。
今回の発言は、佐川さんの生き方の問題でもあると思いました。
確かに、権力に向かうと厳しくなります。
権力に刃向うと、前川さんのように行動を公安でつねにチェックされたり講演内容まで調査され、何か問題が見つかれば籠池さんのように長期に拘留されてしまうのですから。
沖縄の山城さんの長期拘留はその典型でしょう。
日本は自由な国ではなく、自由に発言できなくなってきているのではないでしょうか?
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201706/CK2017061602000116.html
沖縄弾圧は「人権侵害」 基地抗議活動 山城議長が国連演説 2017年6月16日 朝刊
【ジュネーブ=垣見洋樹】米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設に伴う名護市辺野古での新基地建設などに対し抗議活動を続けている沖縄平和運動センターの山城博治(ひろじ)議長が十五日、ジュネーブの国連人権理事会で演説した。抗議活動により長期勾留された自身の体験を紹介し「日本政府が人権侵害をやめ、新しい軍事基地建設に反対する沖縄の人々の民意を尊重することを求める」と訴えた。
山城さんは五カ月間の長期勾留について「弁護士以外との接見を禁じられ、家族とも会うことを許されなかった。自供と抗議運動からの離脱を迫られた」と、当局による人権侵害だったと指摘した。
基地建設への抗議活動に対して警察が大幅に増員されたことにも触れ、「私も、沖縄県民もこのような弾圧に屈しない」と、抗議を続けていく意思を示した。
山城さんは市民運動のリーダー的な存在。米軍キャンプ・シュワブのゲート前にブロックを積み工事車両の進行を妨害した容疑などで逮捕され、公判中。国連人権理では非政府組織(NGO)が意見表明できるため、裁判所で旅行許可の手続きを取ってジュネーブ入り。演説は、沖縄国際人権法研究会代表として臨んだ。
人権理では十二日、日本の言論と表現の自由について報告を行ったデービッド・ケイ国連特別報告者が「特に沖縄のような激しい論争の地域では、デモに対して必要かつ、(活動内容に)つり合った規制にとどめること」を要請した。
◆山城議長の演説全文
私は沖縄における米軍基地による人権侵害に対し、平和的な抗議運動を行っている山城博治です。
日米両政府は沖縄の人々の強い反対にもかかわらず、新たな軍事基地を沖縄に建設しようとしています。
市民は沖縄の軍事化に反対して毎日抗議活動を行っています。日本政府はその市民を弾圧し、暴力的に排除するために大規模な警察力を沖縄に派遣しました。
私は抗議活動の最中、微罪で逮捕され、その後、二回さかのぼって逮捕されました。勾留は五カ月間にも及びました。
面談は弁護士以外との接見を一切禁じられ、家族とも会うことを許されませんでした。私は自供と抗議運動からの離脱を迫られました。
これらは当局による明らかな人権侵害です。
しかし私も、沖縄県民もこのような弾圧に屈しません。私は、日本政府が人権侵害をやめ、新しい軍事基地建設に反対する沖縄の人々の民意を尊重することを求めます。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180327-00000120-mai-pol 毎日新聞 3/27(火)
政府・与党は、27日の証人喚問で佐川宣寿前国税庁長官が学校法人「森友学園」への国有地売却問題に関し首相官邸の指示を明確に否定したことを受けて早期の幕引きを図りたい考えだ。しかし、佐川氏が決裁文書改ざんの理由など核心部分の証言を拒否したため「疑惑は深まった」と野党は批判。与党内にも佐川氏の証言だけで、国民の疑念を晴らすことはできないとの声がある。
【佐川氏の答弁】理財局長時代と証人喚問ではどう違ったのか?
「(首相官邸は)何もしていなかったから、なかったということだ」。菅義偉官房長官は27日の記者会見で、官邸からの指示を否定した佐川氏の証言についてそう語った。
安倍晋三首相は同日夕、官邸で記者団から「証人喚問が終わりましたが」と声をかけられたが、「どうも」とのみ返答し、コメントしなかった。
政府・与党は、国有地売却を巡る一連の問題を「官僚の責任」として切り離し、首相や麻生太郎副総理兼財務相の責任を問う声を抑えてきた。佐川氏の証人喚問に応じたのも、証言を通して官邸の関与や忖度(そんたく)がなかったことを印象付ける狙いがあったからだ。
実際に27日の証人喚問の与党質問はこうしたシナリオに沿った展開となった。自民党の丸川珠代参院議員は、首相と妻昭恵氏からの指示についてそれぞれ「ありませんでしたね」と確認するように尋ね、佐川氏は「ございませんでした」と応じた。さらに、丸川氏は、菅氏や首相秘書官、麻生氏についても「指示はありましたか」とそれぞれ尋ね、佐川氏は「ございませんでした」を繰り返した。
終了後、自民党の森山裕国対委員長は「多くの疑念が解消された」と強調。野党が求める昭恵氏らの証人喚問は「関知していないことははっきりし、必要はない」と断言した。
政府・与党は28日に2018年度予算案を成立させたうえで、働き方改革関連法案など重要法案の審議に入りたい考えだ。首相は4月中旬に訪米、5月下旬に訪露の予定。北朝鮮問題への対応など外交に焦点を当て、支持率回復を狙う考えだ。
ただ、自民党の石破茂元幹事長は「誰が、なぜ、ということが一切分からない極めて異例な証人喚問だった」と指摘。昭恵氏の関与を否定したことについても「全くそういうことはなかったと言い、でもそれを理財局職員に確認したわけでもないと言う。一体何だったのだろうという思いを強めた印象だ」と語った。
公明党の山口那津男代表は「理財局の中で(改ざんが)行われたことを(佐川氏が)はっきり認めた」と述べ、証人喚問の意義を認めたうえで、「誰がどういう理由で行ったかについて触れなかったのは極めて残念な対応だ。実態解明に向け国会として努力していかなければならない」と強調した。【高橋恵子、高橋克哉】
感想;
自民党の丸川珠代参院議員は、首相と妻昭恵氏からの指示についてそれぞれ「ありませんでしたね」と確認するように尋ね、佐川氏は「ございませんでした」と応じた。
きっとこのシナリオを書いた人がいるのでしょう。
証人喚問ではなく、佐川さんが答えられる範囲で、関与の印象を薄める働きを演じられたのでしょう。
まさに安倍首相が怒った野党の”印象操作”を自ら実施されたようでした。
なんとなくわかったことは、下記でした。
・答えられないことは、安倍首相にとってマイナスだった。
・佐川氏が一人で行ったことではなく、もっと上からの働きかけがあった。
・ほとぼりが冷めた頃に、上が再就職をわからないように斡旋してくれるので、証人喚問では安倍首相にとってマイナスになる発言は拒否する。
安倍首相は国民に”解明する”と口約されました。
これでもし解明されたとご判断されたら、安倍首相の頭の中の構造はどうなっているのかと思ってしまいます。
それとも解明されていないが、これで支持率が回復すればそれで目的を達したと思われるのかもしれません。
”解明”はまさに国民一人ひとりの意志の結果なのかもしれません。
今回の発言は、佐川さんの生き方の問題でもあると思いました。
確かに、権力に向かうと厳しくなります。
権力に刃向うと、前川さんのように行動を公安でつねにチェックされたり講演内容まで調査され、何か問題が見つかれば籠池さんのように長期に拘留されてしまうのですから。
沖縄の山城さんの長期拘留はその典型でしょう。
日本は自由な国ではなく、自由に発言できなくなってきているのではないでしょうか?
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201706/CK2017061602000116.html
沖縄弾圧は「人権侵害」 基地抗議活動 山城議長が国連演説 2017年6月16日 朝刊
【ジュネーブ=垣見洋樹】米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設に伴う名護市辺野古での新基地建設などに対し抗議活動を続けている沖縄平和運動センターの山城博治(ひろじ)議長が十五日、ジュネーブの国連人権理事会で演説した。抗議活動により長期勾留された自身の体験を紹介し「日本政府が人権侵害をやめ、新しい軍事基地建設に反対する沖縄の人々の民意を尊重することを求める」と訴えた。
山城さんは五カ月間の長期勾留について「弁護士以外との接見を禁じられ、家族とも会うことを許されなかった。自供と抗議運動からの離脱を迫られた」と、当局による人権侵害だったと指摘した。
基地建設への抗議活動に対して警察が大幅に増員されたことにも触れ、「私も、沖縄県民もこのような弾圧に屈しない」と、抗議を続けていく意思を示した。
山城さんは市民運動のリーダー的な存在。米軍キャンプ・シュワブのゲート前にブロックを積み工事車両の進行を妨害した容疑などで逮捕され、公判中。国連人権理では非政府組織(NGO)が意見表明できるため、裁判所で旅行許可の手続きを取ってジュネーブ入り。演説は、沖縄国際人権法研究会代表として臨んだ。
人権理では十二日、日本の言論と表現の自由について報告を行ったデービッド・ケイ国連特別報告者が「特に沖縄のような激しい論争の地域では、デモに対して必要かつ、(活動内容に)つり合った規制にとどめること」を要請した。
◆山城議長の演説全文
私は沖縄における米軍基地による人権侵害に対し、平和的な抗議運動を行っている山城博治です。
日米両政府は沖縄の人々の強い反対にもかかわらず、新たな軍事基地を沖縄に建設しようとしています。
市民は沖縄の軍事化に反対して毎日抗議活動を行っています。日本政府はその市民を弾圧し、暴力的に排除するために大規模な警察力を沖縄に派遣しました。
私は抗議活動の最中、微罪で逮捕され、その後、二回さかのぼって逮捕されました。勾留は五カ月間にも及びました。
面談は弁護士以外との接見を一切禁じられ、家族とも会うことを許されませんでした。私は自供と抗議運動からの離脱を迫られました。
これらは当局による明らかな人権侵害です。
しかし私も、沖縄県民もこのような弾圧に屈しません。私は、日本政府が人権侵害をやめ、新しい軍事基地建設に反対する沖縄の人々の民意を尊重することを求めます。