高島屋は27日、オンライン販売したクリスマスケーキの一部が破損して届いた問題で、製造や配送委託先の調査を進めた結果、原因を特定できなかったことを明らかにした。ただ、消費者に対する責任は全て高島屋にあるとして、返金や商品交換に応じる。同日記者会見した横山和久専務営業本部長は「多くのお客さまの期待を裏切り、多くの消費者の皆さんに心配をかけたことを、深くおわびする」と謝罪した。
問題があったのはオンラインで販売した「<レ・サンス>ストロベリーフリルショートケーキ」(5400円)。2879個販売し、26日午後8時時点で1207件の問い合わせがあり、807件の破損を確認した。令和4年から2年連続で取り扱った商品で、昨年も2831個を販売した。 フランス料理店「レ・サンス」(横浜市)の監修で、菓子製造受託会社ウィンズ・アーク(埼玉県羽生市)が製造、ヤマト運輸が高島屋からの配送委託で冷凍宅配した。
イチゴの入荷が遅れたことでケーキの凍結時間は昨年(2週間)に比べ20~25時間と大幅に短縮していたが、事前の凍結試験や保管期間中のサンプル検査などでは問題は確認されなかったという。
高島屋では、破損が起きた当日と同じ状況で再現実験を行うことは難しいと指摘。「結果的に原因をピンポイントで特定するだけの明確な根拠は不可能」(横山氏)と判断し、今後は委託先と協力してサプライチェーン(流通網)の管理体制を強化することで、再発防止に努めるとしている。
横山氏は会見で、「崩れやすい形状の商品に対してもう少し注意しながら臨むべきだった」と反省の弁を述べた。高島屋では問題のケーキを監修したフランス料理店製造のお節料理も販売しているが、取り扱いを中止する予定はないという。
感想;
高島屋には品質保証の専門家がいないのでしょうか?
難しいとあきらめずに、追究することが同じミスを防げます。
2週間凍結させたのを20~25時間に短縮させたとのことです。
トラブルは3H(初めて、変更、久しぶり)時に起きると言われています。
今回は実績があったので、初めても久しぶりも違うでしょう。
変更がありました。
これが一番の原因だと思います。
内部の温度と環境の温度にはタイムラグがあります。
内部の温度を品温といいます。
短縮させたことで硬さが異なっていた可能性があります。
また「サンプル検査では問題なかった」で片付けていますが、
①その検査が今回の問題を確認できる検査だったか?
②サンプルなのでそのサンプルが全体を保証しているか?
の問題があります。
私なら温度が同じなら2Wと20時間のサンプルを輸送実験します。
それで違いがないかどうか。
そうしないと次回冷凍時間を20~25時間でやれば同じ問題が生じる可能性が高いです。
もし、2Wに戻すなら、20~25時間に問題があったと自ら認めることになります。
この冷凍時間の短縮が、①ケーキ製造所の判断、②監修者の判断のどちらで行われたか。
こういったことを確認して同じ問題を防ぐのが品質保証です。
早々に諦めたとのこと。
高島屋さんには、品質保証のプロがいないのでは?と思ってしまいました。
高島屋さんからこのブログに苦情が来ると有難いのですが。
高島屋さんの素晴らしいのは消費者に対する責任は高島屋にあると言われているのは、”流石高島屋さん”と拍手を送りたいです。
健康被害を起こしたお薬の販売会社Meiji Seikaファルマさんは高島屋さんみたいに、「お客様に対する責任はMeiji Seikaファルマにある」とは言われませんでした。
会社の使用停止の案内では、責任は製造販売会社にあると言っているようで、販売会社には責任はないですと言いたげな内容でした。