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<東京女子医大病院>鎮静剤と因果関係なし…小児12人死亡  多くの子どもが亡くなっていて因果関係なし?

2014-12-19 01:52:16 | 社会
(毎日新聞) http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20141217k0000m040138000c.html

 ◇外部調査委が結論◇

 東京女子医大病院(東京都新宿区)で、人工呼吸中の小児への使用が原則禁止されている鎮静剤「プロポフォール」を投与された小児12人が死亡した問題で、同病院が設置した外部有識者による調査委員会が今月、いずれのケースも投与と死亡に因果関係は認められなかったとする報告書を厚生労働省に提出していたことが関係者への取材で分かった。同病院では今年2月、12人とは別の2歳男児が投与後に死亡し、警視庁が業務上過失致死容疑を視野に関係者の事情聴取などを進めている。厚労省は男児の報告書の提出も受け、高度な医療を提供する特定機能病院の指定取り消しが必要かどうかを検討する。

 同病院は6月、2009年1月~13年12月の約5年間に15歳未満の患者計63人にプロポフォールを投与し、うち12人が投与後数日~3年以内に死亡していたと発表した。各症例を検証するため、小児科関連学会の理事ら4人からなる調査委を設置し、カルテの分析を進めていた。関係者によると、12人中1人についてはプロポフォールの投与はごく短時間だったとして対象から除外。残る11人について検証した結果、筋肉の細胞が血液中に溶け出すなど「プロポフォール注入症候群」と呼ばれる副作用症状がいずれのケースでもみられなかったことを確認した。11人は全員が重度の心臓病患者で、最終的に感染症などが原因で死亡したと結論づけた。

 一方で、プロポフォールの長期投与が重い副作用を引き起こす可能性があることを考慮し、医師らが血液検査をしながら経過を観察するなど、もっと慎重に投与すべきだったとも指摘した。

 厚労省と東京都は6月、同病院の安全管理体制などを確認するため、医療法に基づく立ち入り調査を実施。病院側に経緯の報告を求めていた。

 ◇プロポフォール◇

 効果がすぐに表れ、目覚めも良い利点があることから全身麻酔や人工呼吸器を使う際に用いられる鎮静剤。海外では長期投与による死亡例もあり、厚生労働省は医師向けの説明文書で、集中治療室で人工呼吸中の小児への使用は「禁忌」としている。ただ、法律で禁じているわけではなく、他の薬剤で対処が難しい場合は医師の裁量で使われる場合がある。

感想;
プロポフォールは、マイクロ・ジャクソンが亡くなった原因になったと言われている薬剤です。

添付文書で小児には「使用禁忌」となっているものを使っています。そして、この病院では多くの子どもが亡くなっています。それで因果関係がなかったと言えるのでしょうか?
「使用禁忌」はその薬剤の開発段階で多くの重篤な副作用などがあったから「使用禁忌」になっています。明らかに問題だから「使用禁忌」になっています。
今回の第三者委員会は、そのデータも否定する結果でもあります。因果関係がなかったら「使用禁忌」は間違いと言えばよいのですから。
「最終的に感染症などが原因で死亡したと結論」とのことですが、プロポフォールを投与したことで感染症などに感染しやすくなったということまで否定できたのでしょうか?

一件一件を見たら、明らかな因果関係がなかった、しかし全体は明らかにおかしいということがあります。
森が酸性雨で枯れた。しかし一本一本の木をみたら酸性雨とは因果関係がなかったみたいな印象を受けました。

ある女性と結婚した男性が変死していた。一人ひとりの死因を調べたら殺人とは明らかに言えない。よって殺人は行っていない。でも、その人と結婚・付き合った男性がそんなに次々と亡くなるのでしょうか?

外部の人が入った第三者委員会が行ったということで客観性を持ったような印象を受けます。その外部の人は客観性を持てる人なのでしょうか?

米国では医療ミスの裁判が多く、医者が医療ミスの保険に入るくらいです。
何故医療ミス裁判が多いか、それは弁護士が多いことと裁判で勝ったら弁護士費用を貰う成功報酬制度が背景にありますが、それに加えて医療ミス裁判で患者側の立場で医療のミスを証明してくれる医者がいるからです。
日本では医者が医者のミスを指摘すると、仲間の医者の医療ミスを指摘したということで、指摘した人のその後の医療の現場で仕事していく立場もあり、なかなか医療ミスを指摘してくれる医者がいないのが現状です。

大津の虐めで自殺した子どものケースで第三者委員会を設置しました。その第三者委員会に虐めで自殺した子どもの親は、尾木ママなど何人かを第三者委員会の委員に追加することを依頼し、その人たちが虐めがあったとの判断に大きく寄与したと思います。つまり、第三者委員会に誰が参加するかに結論は左右されると言うことです。誰を選ぶかで結論は見えているとも言えます。

もう一点、気になったことは、「因果関係なし」と言うのは非常に難しいということです。つまり、どこまで因果関係を見出せるかです。
「沈黙の春」では農薬の問題が指摘されました。しかし、個々の農薬の評価では害虫は殺すが生態系には影響ないと判断されて許可されていました。
しかし、春になっても鳥が鳴くことがなくなりました。因果関係があったと言うためには長い時間と多くの研究が必要でした。

遺族にとっては納得できない結果だと思いました。





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