http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e3%82%ac%e3%82%b9%e3%81%ab%e2%80%9c%e5%a4%a9%e4%b8%8b%e3%81%a3%e3%81%9f%e2%80%9d%e7%8f%be%e7%b7%b4%e9%a6%ac%e5%8c%ba%e9%95%b7-%e8%bf%bd%e5%8f%8a%e3%81%95%e3%82%8c%e3%81%9f%e8%ad%b0%e4%ba%8b%e9%8c%b2%e3%81%8c%e6%8a%b9%e6%b6%88%e3%81%ae%e6%80%aa/ar-AAmfp0o?ocid=spartandhp#page=2
本誌は昨年10月14日号で前川燿男(あきお)練馬区長の「天下り」問題を取り上げた。
元都職員の前川氏は東京都知事本部(局)長だった02年7月に「豊洲の土地を市場にすることの合意書」、05年5月に「豊洲における汚染土壌の処理方法についての確認書」に捺印。豊洲市場問題の責任者の一人だ。
ところが05年7月に都を退職すると、2カ月後の同年9月に交渉相手の東京ガスに天下り。以後7年間、東ガスの執行役員を務めた後、14年4月、練馬区長に就任した。練馬区議会の会派「オンブズマン練馬」の土屋俊測(としひろ)区議がこう憤る。
「私は昨年の区議会で前川区長の天下りを追及する質問をしたんですが、途中で何度も自民党区議や議長からさえぎられ、議事録からも私の質問部分は抹消されてしまったんです」
本誌は闇に葬られたこの質問文を入手。抹消された内容はこうだった。
「前川区長は、都在籍時代に、築地市場移転先である東京ガスの六価クロムなどの重金属で汚染された土地を購入した交渉責任者である。しかも、都を定年退職と同時に、その土地買収交渉相手である東京ガスに執行役員として天下りし、7年間の長きに渡って在籍した。一部に、公務員としてのモラルを疑われている」
土屋区議は都への情報公開請求で、前川氏が天下った当時の「職員の民間企業への再就職に関する取扱基準」を入手。そこには、局長クラスは「一定期間、民間企業のうち都と密接な関連のあるもの又は在職中の職務に関連するものに原則として就職しないものとする」という文面があった。「一定期間」とは「退職後2年間をいう」ともある。東ガスへの天下りは規定違反ではないのか。本誌は前川氏を自宅で直撃した。
──東ガスへの天下りについてうかがいたい。
「関係ない。天下りじゃない、そもそもそんなもの」
──今の豊洲市場への移転問題をどう考えますか。
「……」
──都の退職者の「取扱基準」をどうお考えですか。
「私に権限は何もありませんでした」
そう言って車に乗って去っていった。東京都総務局に見解を聞くと、
「前川氏は知事本局長としての立場上、合意書などに印を押したわけで、東ガスとの契約の権限があったわけではない。あくまで中央卸売市場や港湾局が契約の所管。前川氏の再就職に問題はなかった」
というのだが、権限のない人物が印を押すのはおかしくないか。池尻成二練馬区議はこう指摘する。
「前川氏はこの問題に触れられることをとても嫌がっている。こんなことが正当化されていいわけがない」(本誌・上田耕司)※週刊朝日 2017年2月3日号
感想;
捺印した人が権限者になります。
もし、権限がない人が捺印されたなら、それは東京都の内規のルールいはんですし、それを黙認した関係者も同罪になります。
お役人は責任を明確にされないため、責任ある行動をされない傾向があります。
責任をきちんと明確にして責任を担ってもらう仕組みがあると、もっと責任ある行動が増えるように思いますが、いかがでしょうか?
そのためには、過去の責任を明確にすることが先ずその第一歩だと思います。
本誌は昨年10月14日号で前川燿男(あきお)練馬区長の「天下り」問題を取り上げた。
元都職員の前川氏は東京都知事本部(局)長だった02年7月に「豊洲の土地を市場にすることの合意書」、05年5月に「豊洲における汚染土壌の処理方法についての確認書」に捺印。豊洲市場問題の責任者の一人だ。
ところが05年7月に都を退職すると、2カ月後の同年9月に交渉相手の東京ガスに天下り。以後7年間、東ガスの執行役員を務めた後、14年4月、練馬区長に就任した。練馬区議会の会派「オンブズマン練馬」の土屋俊測(としひろ)区議がこう憤る。
「私は昨年の区議会で前川区長の天下りを追及する質問をしたんですが、途中で何度も自民党区議や議長からさえぎられ、議事録からも私の質問部分は抹消されてしまったんです」
本誌は闇に葬られたこの質問文を入手。抹消された内容はこうだった。
「前川区長は、都在籍時代に、築地市場移転先である東京ガスの六価クロムなどの重金属で汚染された土地を購入した交渉責任者である。しかも、都を定年退職と同時に、その土地買収交渉相手である東京ガスに執行役員として天下りし、7年間の長きに渡って在籍した。一部に、公務員としてのモラルを疑われている」
土屋区議は都への情報公開請求で、前川氏が天下った当時の「職員の民間企業への再就職に関する取扱基準」を入手。そこには、局長クラスは「一定期間、民間企業のうち都と密接な関連のあるもの又は在職中の職務に関連するものに原則として就職しないものとする」という文面があった。「一定期間」とは「退職後2年間をいう」ともある。東ガスへの天下りは規定違反ではないのか。本誌は前川氏を自宅で直撃した。
──東ガスへの天下りについてうかがいたい。
「関係ない。天下りじゃない、そもそもそんなもの」
──今の豊洲市場への移転問題をどう考えますか。
「……」
──都の退職者の「取扱基準」をどうお考えですか。
「私に権限は何もありませんでした」
そう言って車に乗って去っていった。東京都総務局に見解を聞くと、
「前川氏は知事本局長としての立場上、合意書などに印を押したわけで、東ガスとの契約の権限があったわけではない。あくまで中央卸売市場や港湾局が契約の所管。前川氏の再就職に問題はなかった」
というのだが、権限のない人物が印を押すのはおかしくないか。池尻成二練馬区議はこう指摘する。
「前川氏はこの問題に触れられることをとても嫌がっている。こんなことが正当化されていいわけがない」(本誌・上田耕司)※週刊朝日 2017年2月3日号
感想;
捺印した人が権限者になります。
もし、権限がない人が捺印されたなら、それは東京都の内規のルールいはんですし、それを黙認した関係者も同罪になります。
お役人は責任を明確にされないため、責任ある行動をされない傾向があります。
責任をきちんと明確にして責任を担ってもらう仕組みがあると、もっと責任ある行動が増えるように思いますが、いかがでしょうか?
そのためには、過去の責任を明確にすることが先ずその第一歩だと思います。