平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

舞いあがれ!~柏木の告白シーンに、おっさん萌えた! 確かにこれは舞から仕掛けている!

2022年12月07日 | その他ドラマ
「俺、朝倉のこと、好きだ」

 ついに言ってしまった!
 夜、真っ暗な机の下で──
 月曜日は、「俺、朝倉のこと……何でもない」でスルーしたのだが、
 本日(水曜日)でついに告白!

 机の下での告白は、守衛さんから隠れるためであったが、ドラマ史上に残る告白かも?
 告白されて久留美(山下美月)に相談する舞(福原遥)が可愛い!

 一方、「朝イチ」での朝ドラ受け。
 華丸さんが「舞が仕掛けていった説」を披露。
 その作戦とは──
・柏木(目黒蓮)の学生寮の一人部屋に訪ねて行く。
・顔を下からのぞき込む。
・ノートを忘れる。
・ブリーフィングルームの机の下に隠れていて引っ張り込む。

 
 ※下からのぞき込む舞

 まあ、舞のやったことは、相談、天然、守衛から隠れるためなのだが、
 柏木に告白させるために無意識にやっていると言っても過言ではない。
 ぜひ、『あざとくて何が悪いの?』の田中みな実さんの意見を聞きたい所だ。
 現に僕も舞が下から覗き込んだ所でドキッ! とした!
 あんなふうに覗き込まれたら惚れてしまうだろう!

 大吉さんも朝ドラ受けでいはく、
「前から思ってたけど、舞ちゃんパジャマでうろつきすぎよ。好きになっちゃうでしょ」
 正確に言えば、部屋着だが、あの恰好でウロウロされたらねえ。

 華丸大吉さん含め、全国のおっさんたちがキュンキュンした朝だった!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

舞いあがれ! ~「岩倉、俺、お前のこと……」来週に続く。さて柏木は舞に何を語るのだろう?

2022年12月02日 | その他ドラマ
「岩倉、俺、お前のこと……」

 ワールドカップ、スペイン戦勝利で盛り上がる中、
 朝ドラ『舞いあがれ!』も盛り上がっている!

 何と柏木(目黒蓮)が舞(福原遥)に告白!?
 でも、放送は「岩倉、俺、お前のこと……」でカットされて、次に何を言うかは週またぎ、
 来週なのだ!
 柏木、何て言うんだろう?
 普通なら「岩倉、俺、お前のこと好きだ」になるんだけど、
 ツイッターでは「岩倉、俺、お前のことバカにしてた。ごめん」と考える人も。
 んで、舞が「告白と違うんかい!」とツッコむ! ←んなわけない。
 あるいは、こんなツィートも。
「俺、お前のこと、航空学校のお母さんだと思ってる」笑
 上手い!
 確かに、舞はその穏やかな物言いで隠されているが、
 基本「おせっかいな大阪のおばちゃん」だからなあ。
 ツイッターでは大喜利が始まりそうだ。

 昨日は目を閉じて、ダンボールの操縦桿をふたりでつかんで、着陸のイメージトレーニング。
「支えて、支えて、機軸を直して」
「うん、そのまま、そのまま」
「……できた」
「うん、できた」
 このシーンを見て、エロい妄想したのは僕だけではないだろう←これだから、おっさんは困る!

 いずれにしても青春だねえ。
 パイロットになるためにがんばる若者たち。
 それぞれが抱える不安と葛藤。
 そんな中、生まれる友情と恋愛感情。
 ベタだけど、いい青春ドラマだ。

 柏木は自信過剰で心を閉ざした男。
 他人を下に見て、自分の領域に入って来るとハリネズミのように針を立てる。
 でも実は孤独と不安で押しつぶされそうになっていた。
 そんな柏木を心配して舞が声をかける。
「けど、パイロットは一人で空を飛ぶわけやないですよね」
「わたしたちは空を飛ぶために、ここに来たんですよね」
 染み込んでくる舞の言葉。
 こんな女の子がそばにいたら好きになるよなあ。
 特に柏木は恋愛の免疫がなさそうだし。
 そして、デレる!

 いやあ、青春ドラマですなあ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝ドラヒロイン~「舞い上がれ!」の舞と「ちむどんどん」の暢子を比べてみた!

2022年10月26日 | その他ドラマ
 朝ドラ『舞いあがれ!』の舞(福原遥)。
 朝ドラ『ちむどんどん』の暢子(黒島結菜)。
 このふたりを比べてみよう。

 舞 ~穏やか。喜びを静かに伝える。
 暢子~騒がしい。「ちむどんどん、して来たぁ!」と言う。

 舞 ~夢に向かって地道に歩む。
 暢子~夢に向かうが、行き当たりばったり。

 舞 ~人力飛行機部の先輩たちに敬意。すごいと思っている。
 暢子~オーナーに意見して勝負を挑む。笑

 舞 ~芯の強さがある。たとえば本日放送の兄を実家に引っ張っていく所とか。
 暢子~芯の強さがある。

 舞 ~言葉が少なく、表情で語る。間がある。
 暢子~表情の芝居がほとんどない。間の芝居がない。

 これはどう見ても、舞に軍配が上がるだろう。
「ちむどんどん」は、作劇の悪さもあったが、暢子がガサツ過ぎて、見ていて疲れた。
 僕は黒島結菜ファンなので見ていてつらかった。

 これは脚本や演出の責任だが、
 表情で語る芝居、間の芝居って大事なんだよなあ。
 ヒロインの何気ない表情にドキッとしたりする。
 福原遥さん演じる舞にはそれがある。

 福原遥さんが現在の芝居の境地に至ったのは『ゆるキャン△』の経験があったからだろう。
 ソロキャンパー志摩リン。
 テントの前で熱い飲み物を飲みながら星空を見上げる少女。
 あまり人と交わらず、距離を置いて、ひとりのキャンプを楽しむ少女。
 でも他人を拒んでいるわけではない。
 こんな少女を福原遥さんは魅力的に演じきった。
 おそらく何かを表現するのに、せりふなど要らないことに気づいたに違いない。

 というわけで、もう一度、『ゆるキャン△』を見直してみようかなあ。
 ちなみに僕は『3年A組』以来、福原遥さんのファンでもある←女優さんなら誰でもいいのかいっ!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝ドラ「ちむどんどん」~作品が雑すぎて、すごいことになっている……!

2022年05月26日 | その他ドラマ
 朝ドラ『ちむどんどん』がツッコミ所満載のドラマになっている。
 前作『カムカム・エブリバディ』の脚本が見事だったからなあ、比較されて粗が目立つ。
 どうした? 羽原大介(脚家家)さん。

 視聴者が毎日腹を立てているのが、長男・賢秀(竜星涼)のクズっぷり。
・チンピラと喧嘩して傷害
・ハンバーガーショップで器物損壊と音楽の下地先生をケガさせて暴行
・上京してボクシングジムで60万円の寸借詐欺
・鶴見で妹・暢子(黒島結菜)の所持金を奪って競馬でする
・長女・良子(川口春菜)の求婚相手の家から手切れ金詐欺

 視聴者のイライラをさらに増幅させているのが、母(仲間由紀恵)がこんな賢秀を叱らないこと

 そしてイライラはヒロイン暢子にも飛び火。
「料理をするのにあの髪はない。髪を束ねろ」
「入ったばかりの新人がオーナーに悪態をつき、勝負を挑むのはおかしい」
「ぺぺロンチーノの試作品をつくるお金はどうやって捻出したのか? オリーブオイルは高価なのに」
「ペペロンチーノの試食につき合ってくれた店主夫婦にお礼を言わないのはなぜ?」

 本来なら本日(5/26)は良子の恋愛が成就して感動エピソードになるはずなのだが、視聴者が泣いたのは、結婚がダメになっても良子の幸せを願った金吾(渡辺大知)の潔い態度。
 …………………………

 こんなふうになってしまった原因はいったい何なのだろう?

 まずはディティル。
「ペペロンチーノの試作品の費用」とか「家の借金問題」とか、これらに対する説明がいっさいなされていない。
 ドラマのリアリティってディティルの積み重ねによって生まれるんですよね。
 暢子がぺぺロンチーノの試作品の費用をどう捻出したかを描くことが、ひとつのドラマになるし、リアリティになるし。ヒロインへの共感に繋がる。
 なのにこれがなく、作家ははやく物語を進めることに躍起になっている様子。
 ここを敢えて描かず、視聴者に想像させるという手法もあるが、視聴者に行間を読ませるにはあまりにも情報量が少なすぎる。

 暢子の髪の件は僕も気になっていたが、こういうディティルって大事なんだよなあ。
 一部には、1972年なのに厨房の醤油の容器がペットボトルだったという指摘も。
 これらは脚本というより演出の問題だが。

 あとは朝ドラの視聴者層が保守層であること。
 悪いことをしたら罰せられる。親が叱る。本人も反省する。
 恩を受けたらお礼を言う。
 新人は謙虚で、空気を読む。
 ヒロインはこれらから少し突き抜けているが、突き抜けすぎてはいけない。
 朝ドラではこういう描写が要求される。
 突き抜けキャラは登場してもいいが、そこには心のベースがなくてはならない。
 たとえば下地先生や金吾が共感を呼んだのは、「音楽への愛や表現することの喜び」「良子へのひたむきな愛」といったものがベースにあったから。
 それが果たして暢子にあるのか?

 あとは、これは作品の内容とは関係ないが、ネット社会。
 ネットでは、朝ドラの感想が次々とUPされる。
 ツイッターでは、#ちむどんどん反省会というハッシュタグが毎回トレンド入りして不満がどんどん語られている。
 これをスポーツ新聞のネット記事が面白おかしく取り上げる。
 ネット社会のドラマはこれの洗礼を受けなくてはならない。
 それが良い反応なら作品の評価はどんどん上がっていくのだが……。

 さて、『ちむどんどん』は今後どうなっていくのか?
 視聴者の不満を踏まえ、作品の内容を変えていくのか?
 それともこれらは制作陣が意図したことで、近いうちに視聴者が「なるほど~、そういう計算があったのか」と納得する展開があるのか?
 これを見たくて、『ちむどんどん』を見続けている。
 黒島結菜ファンとしてもぜひ良い作品にしてほしいのだが……。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝ドラ「ちむどんどん」若手女優陣がすごい!~黒島結菜、川口春奈、上白石萌歌、松田るか、工藤美桜、池間夏海!

2022年05月05日 | その他ドラマ
 朝ドラ『ちむどんどん』がすごいことになっている!

 物語は……まあ、普通の朝ドラなんですよね。
 ヒロインが自分の道を見つけて奮闘していく物語。
 前作『カムカム・エブリバディ』のような斬新さがない。

 では何がすごいかというと、女優陣がすごい。
・黒島結菜さん
・川口春奈さん
・上白石萌歌さん
 という豪華三姉妹。
 物語はヒロイン暢子の物語というよりは三姉妹の物語になりそう。
 そんな姉妹の母親は仲間由紀恵さん。
 仲間由紀恵さんもお母さんをやるようになったのか……。

 そして!
 川口春奈さんの恋のライバル役で、松田るかさん♪
 松田るかさんは沖縄出身!
『スカーレット』に続き、朝ドラ2本目。

 そして!
 現在、高校対抗の料理対決でヒロインたちのライバルを務めているのが
・工藤美桜さん
・池間夏海さん
・水嶋凜さん
 工藤美桜さん、ライバル校の南山原高校の料理部のひとりの役なのだが、端役で使うとは何という贅沢な使い方。
 今後も登場するのだろうか?

 池間夏海さんは南山原高校の料理部の部長でお嬢様役。

 

 最初見た時、誰だ、この美少女は!? 10代の頃の浜辺美波じゃないか? と思った。

 水嶋凛さんは斉藤由貴さんの娘さんなんですね。
 あらためて見ると、目元とか斉藤由貴さんに似ている。

・高田夏帆さんは暢子と同じ山原高校料理部部長で出演!

 というわけで『ちむどんどん』は若手女優陣がすごいんですよ~!
 ちむどんどんして来たぞ~!
 NHKにしてみれば、今後の朝ドラヒロインのオーディションの意味合いもあるんでしょうね。
 実際に現場で使ってみて、演技力や人柄を確かめている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名せりふでふり返る『カムカムエヴリバディ』~地道に歩き続けていれば素敵な明るい未来がやって来る

2022年04月09日 | その他ドラマ
 朝ドラ『カムカムエヴリバディ』が終了した。
 安子(上白石萌音)、るい(深津絵里)、ひなた(川栄李奈)──
 3人のヒロイン、1925年~2025年までの100年の物語。

 画期的でしたね。
 内容が薄くなるかと思っていたら、人物描写や人間関係がしっかりして、そんなことはなかった。
 作品のテンポアップにも繋がっていて心地よかった。
 前作の『おかえりモネ』が2011年からの10年間くらいの作品だったから実に対照的だ。

 内容も3つの恋愛があり、和菓子屋・ジャズ・時代劇と多種多様で、幕の内弁当を食べている感じだった。
 伏線の張り方も見事で「I hate you(大嫌い)」がラストでは「I love you」だからなあ。
 今後も朝ドラは作られていくんだろうけど、『カムカム』と比べられて苦戦しそう。
 単一の弁当で薄味だったら、たちまち飽きられてしまうだろう。
 ………………………………

 全体のテーマは『歩き続けること』でしょうか?

 今は先が見えなくて暗闇の中を歩いているようでも、
 地道に歩き続けていれば、素敵な明るい未来がやって来る。

 それはこんなせりふにも。

 錠一郎(オダギリ・ジョー)とるい。
「暗闇なんや、歩いても歩いても暗闇しかないんや。サニーサイドが見えん」
「怖がらんでええ、私が守る。あなたと2人でひなたの道を歩きたい」

 錠一郎
「五十嵐くん、これからいろんなことがあると思うけど、それが五十嵐くんの選んだ道やったら、きっとそれが五十嵐くんのひなたの道になるから。ひなたの道を歩けば、きっと人生は輝くよ」

 桃山剣之介(尾上菊之助)
「暗闇でしか見えぬものがある」
 
 伴虚無蔵(松重豊)
「日々鍛錬し、いつ来るともわからぬ機会に備えよ」
「どこで何をして生きようと、お前が鍛錬し、培い、身に着けたものはお前のもの。決して奪われることのないもの。一生の宝とせよ」

 アニー・ヒラカワ(森山良子)
「英語の勉強、これからも続けてください。きっとあなたをどこかへ、思いも寄らない場所まで連れていってくれますよ」

 一子(市川実日子)
「私にもわからんわ、そのお茶に意味があんのかどうか。意味があんのかないんか、わからんことをやる。誰かのことを思うてやる。それだけでええんとちゃう?」

 つまり、この作品は『地道に歩き続けていれば素敵な明るい未来がやって来る』というテーマをさまざまな形で変奏しているのだ。
 これが100年間の物語を描いていても散漫にならなかった理由だ。

 極めつけはこれ。
 ルイ・アームストロング『オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート』の一節。
「悩みはひとまず置いといてドアを開けよう。ひなたの表通りを歩けば何もかも良くなるさ」

 この言葉を胸に地道に歩いていきましょう!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「新聞記者」(netflix版)がすごい!~森友事件を完全に再現している! そのせりふを集めてみた!

2022年01月18日 | その他ドラマ
 今、話題のnetflix版『新聞記者』。
 登場人物の名前を変えていますが、あの人が佐川理財局長で、あの人が赤木俊夫さんで、
 ほとんど現実の『森友事件』を再現している。
 すごい! よくやりましたね。
 これ地上波では放送できませんよね。
 netflixという海外資本だから出来たことかもしれませんね。

 

 登場人物のすべてが存在感があって、名せりふもいっぱい。
 僕はメモを取りながらドラマや映画を観るのが日常化しているので、『新聞記者』の名せりふを以下に書いていきます。
 ※聞き書きなので、完全なものではありません。※他にもいろいろ名せりふがあります。

「いくらなんでも値引きし過ぎだ」「総理のご意向です」(官僚たち)
「こんな値引き出来るわけないだろう」「それを何とかする人がいるのよ」(新聞販売店の夫婦)

「私や妻が関与していたら国会議員や総理大臣を辞めます」(総理大臣)
「他は官僚の作った文書だが、ここだけ自分の言葉でしゃべっている」(上の総理発言を聞いた記者)
「とんでもないことを言ってくれたな。これからの対応が大変だぞ」(上の総理発言を聞いた官僚)

「これが仕事ですか? 改ざんが仕事ですか!?」(文書改ざんを命じられて)
「本件に私情は関係ない」(改ざんを命じた霞ヶ関の上層部)

「暇なんですよ、彼らは。マスコミも野党も謎の正義感で生きている」(内閣参与)
「面倒な人間を調べ上げろ。カウンターの材料を集めておけ」(内閣調査室)
「各メディアのトップの弱みを握れ」( 〃 )
「最高検と法務省と全面戦争するつもりか?」(現場の検事)
「こういう案件は大衆の共感を呼びやすい」(改ざんを命じられた職員が自殺して)
「現政権を混乱させるようなことは出来ません。私は官僚です」(証言を求められた官僚)
「俺、最近思うんだよ。俺達は何に仕えているんだろう? って」(迷う若手官僚)
「お前は組織のことだけを考えていればいいんだ」(上層部の官僚)
「組織ってものを勉強しろよ!」
「偽善はやめろ。ここにいる人間全員が露頭に迷うかもしれないんだぞ」
「国家の安定はお前の家族の安定にも繋がるんだ」
「上の決定で下がどれだけ苦しむか、わかってるんですか!?
 罪悪感でどれだけ苦しむか、わかってるんですか!?」(若手官僚)
「上にかけ合ってみよう。俺だって検察官だ。最低限の正義感は持ち合わせている」(現場検察官)

「どんなにがんばっても人生決められていると思った」(内定取り消しをされた女子大生)
「それは違うんじゃないか」(上の女子大生の言葉を受けて)
「声なき声を聞くのが新聞記者だと思います」(新聞社の面接で)
「社会の弱い人達の声を届けたいと思います」( 〃  )
「自分のいる場所でさあ、人は善にも悪にもなれるんだと思う」(女子大生)
「この世界って何があるか、わからないんだよ、だから目の前のこととしっかり向き合っていきたいって思ってる」(女子大生)
 ………………………………………

 上の女子大生(小野花梨さん!)の言葉のように、この作品、これから社会に出て行く若者も描かれている。
 これが作品に厚みを持たせている。

 自殺した財務省職員を演じた吉岡秀隆さん、
 その妻を演じた寺島しのぶさん、
 官僚の葛藤を演じた綾野剛さん、
 ほとんど化粧をせず、苦闘する新聞記者を演じた米倉涼子さん、など、役者さんたちの芝居が凄い。

 風化しつつある「森友事件」をこのように映像で残した意義は大きい。
 マスコミ、検察、官僚が忖度せず、自分のやるべきことをやっていれば、社会は腐らないと思うんだけどな……。
 ところが現状は……。
 特に検察、何やってるの?
 安倍晋三や霞ヶ関の上層部がこの作品を見たら何を思うのか?
 怒る狂うのかな? それとも何も感じないのかな?

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カムカムエヴリバディ 第52回~洋服屋のシーンは古き良きアメリカ映画! そしてジャズセッション!

2022年01月14日 | その他ドラマ
 サッチモ、ベリー、ジョー、そしてジャズ♪
 戦後の「るい編」になって、作品が一気にお洒落になった「カムカムエヴリバディ」。
 トーンは古き良きアメリカ映画なんですよね。
 その集大成が本日(1/14)の第52回の洋服屋のシーン!

 いっしょに東京に行くことを断る、るい(深津絵里)に錠一郎(オダギリジョー)は尋ねる。
「何であかんの? 何で僕じゃあかんの?」
「わたし、東京なんかに行きたくないんです」
「何で?」
「遠いから」
「もうすぐ夢の超特急(新幹線)ができるやんか?」
「(クリーニング屋の)おじさんとおばさんと離れたくない」
「僕とは離れてもいいの?」
「クリーニング屋の仕事をやめたくない」
「僕のシャツを洗ってほしい」
「いやや、ケチャップのついたシャツを毎日洗うなんて」
「もうホットドッグ食べるのやめるよ」
「ウソばっかり」
「ウソばっかりはサッチモちゃんやん?」

 おーーっ! これって『ジャズセッション』ですね。
 ひとつひとつの台詞が短くて、気持ちをどんどん積み上げていく。
 しかもテンポ良く! 抜群のリズム感で!
 錠一郎の投げかけた言葉にるいはどう答えるか?
 るいの答えに錠一郎はどう返すか?
 錠一郎とるいは『セッション』している。
「いやや、ケチャップのついたシャツを毎日洗うなんて」
「もうホットドッグ食べるのやめるよ」
 なんていう台詞の跳ね方は完全にジャズのアドリブ演奏!
 お洒落だな♪
 ワクワクする♪
 …………………………………………

 試着室のカーテンと鏡の使い方は古き良きアメリカ映画!

 まずはカーテン。
 るい(深津絵里)はステージ衣装を試着している錠一郎(オダギリジョー)にカーテン越しに話す。
「楽しかったです、大槻さんと出会って。ジャズと出会って。
 きっと優勝できますよ……(略)
 そしてわたしは自慢するんです。
 わたしは大槻錠一郎の生の演奏を聴いたことがあるんだって。
 大槻錠一郎のシャツを洗ったことがあるんだって」
 るいは面と向かって自分の気持ちを話せない。
 だからカーテン越し。

 そして試着室の鏡。
 るいは錠一郎に誠実であろうとして、鏡越しに自分の額の傷を見せる。
 これを見て錠一郎はすべてを理解する。
 上手い鏡の使い方ですね。

 額に傷のある、るいを見て、錠一郎は「何だ、そんなことに悩んでいたのか」と思ったことだろう。
 そして、額の傷を含めて、るいを受け入れ、抱きしめる。
 ふたりはキスしようとするが、鏡にはふたりの様子を見ている洋服屋の店主が映っていて、
 錠一郎は試着室のカーテンを閉める。

 お洒落~♪
 BGMは「サニーサイド・ストリート」
 先程も書きましたが、これ、古き良きアメリカ映画なんですよね。
 昔のアメリカ映画には、こういうロマンチックなシーンがいっぱいあった。

 朝ドラにこういう感性を持って来るとは、脚本の藤本有紀さん、お見事です!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おかえりモネ 最終週~いってらっしゃい、おかえりなさい、人生はこれの繰り返しだ

2021年10月29日 | その他ドラマ
 3・11で傷ついた百音(清原伽耶)。
 そんな百音が自分を見つめ、人と出会い、新しい自分を見出して歩み始める物語だった。

 百音の歩みはゆっくりだ。
 いつもじっくり考えている。
 これって現代人が忘れてしまっていることだよなあ。
 忙しさにかまけ、自分を見つめることをしない。
 次から次へとやって来る新しい刺激・情報におぼれ、物事を深く考えない。
 3・11も単なる事件・情報で処理されてしまっている。

 過去を見つめること……。
 百音もそうだったが、僕は自分の過去を見つめることから逃げてる。
 思い出すと、うわっ! と穴に入りたくなるようなことばかりで、恥ずかしがることで終わっている。
 父のこと、母のこと、自分の前を通り過ぎていった人たちのこと、いろいろ考えてみたい。

「いってらっしゃい」
「おかえりなさい」
 人生の基本ってこれなんだろうな。
 海の水が雲となって山に行って、山の水が川となって海に戻って来る。
 この循環と同じ。

「いってらっしゃい」
 人は何かをするために出かけていく。
「おかえりなさい」
 こう言って出迎えてくれる「家族」や「ふるさと」があることは幸せだ。
 そうでない人は旅人か?

 過去→現在
 時間の流れは普通こうなんだけど、
 百音の場合は、絶えず、過去→現在→過去→現在→過去→現在、という循環をしている。
 現代人は、過去→現在で終わっちゃってるよな。
 循環が自然の摂理だとしたら、過去→現在→過去→現在→過去→現在を取り戻さなくてはならない。

 歴史も、戦争の悲惨や狂った日本を認識して、現在や未来を考えなくてはならないのに
 最近はそれらから目を背けたり、忘れようとしている。

『おかえりモネ』を見て、僕はこんなことを考えた。
 もっと突っ込んで考えれば、まだ他にもあるような気がして、もやもやしている。
 でも来週『カムカムエヴリバディ』が始まれば、考えるのを止めてしまうんだよなあ……。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本沈没 希望のひと~現代日本の寓話。現実から目を背けて「日本スゴイ!」と言っていたら、日本は沈没する!

2021年10月23日 | その他ドラマ
 TBS日曜劇場で放送されている『日本沈没』

 
 おおぉーっ!
 フジテレビと日テレが沈んでるーっ!

 というのはともかく、
 この作品は「現代日本の寓話」である。

・迫り来る危機
・警告する在野の学者
・現実から目をそらす政治家
・そんな政治家に忖度する官僚、御用学者

 コロナ対応の日本政府と同じではないか?
 あるいは、
 日本経済は完全に下降しているのに「日本スゴイ!」と言って現実を見ない連中と同じではないか?

 原発もそう。
 地震大国だから危ないと言っているのに、原子力ムラに配慮して維持・推進しようとしている。
 そのため再生エネルギーの技術が世界からどんどん遅れを取っている。
 首相だった安倍晋三はヴェトナムやトルコに原発を売ろうとしたが、全部失敗。
 原発は周回遅れの技術なのだ。

 IRもそう。
 テレワークで会議が出来るのに大規模な国際会議場なんか要るか?
 カジノに拠る観光立国?
 コロナで思い知ったが、観光立国ほど不安定なものはない。

『日本沈没』を映画『シンゴジラ』のパクリと評する人もいる。
・ゴジラ襲来=日本沈没
・対応できない政府
・忖度しない官僚の活躍
 確かに類似している。
 というか、現在の永田町と霞ヶ関を描くには、この物語の構図しかないのである。

『ハケンの品格2』(2020)でも、主人公の大前春子さん(篠原涼子)は経済や企業のあり方を揶揄して「日本は沈没するんです!」って言ってたな。

 さて、「日本沈没」という現実を前に、僕たちはどう行動するか?
 少なくとも僕は今の政治・経済路線じゃダメだと思う。
 今、必要なのは「トリクルダウン」ではなく、「ボトムアップ」
「成長→分配」ではなく、「分配→成長」
 だから『日本沈没』の田所教授(香川照之)のように警告します。

「今の政治・経済路線を続けていたら日本は沈没する!」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする