平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

悲報~自民党がテレビ局に報道圧力? さてマスコミはどう反応する?

2014年11月27日 | 事件・出来事
 自民党が<在京テレビキー局各社に対して政権に不利な報道をしない>よう要請していたことが明らかになった。

 その文書のタイトルは『選挙時期における報道の公平中立ならびに公正の確保についてのお願い』
 出された要望は、
1.出演者の発言回数や時間を公平にする
2.ゲスト出演者の選定についても中立公平を期すこと
3.テーマについても特定の出演者への意見が集中しないよう公正を期すこと
4.街角インタビューなどの映像で偏った意見にならないよう公正を期すこと

 一見、正しいことを言っているように見えるが、外国人ジャーナリストのカレル・ヴァン・ウォルフレン氏の言葉を借りれば、
「選挙管理委員会から来るならまだしも、一つの政党から来るのは一党支配の政治が存在することの証明だ」

 確かに。
 これは政権与党とはいえ、単なる一政党が言うべきことではない。
 いや、政権与党が言えば、むしろ<圧力>になる。

 ゲスト、テーマ、街角インタビューの選定は、番組制作者が放送法と良識に乗っ取って、自由におこなうのが、報道の自由。
 番組内容のチェックには、BPO(放送倫理・番組向上機構)という独立した組織もある。
 さてテレビ局はどう反応する?
 ジャーナリストのプライドを持っているのなら、「そんなことはわかっている! 番組内容に口出しするな!」と反論すべきだと思いますが。

 こういうことがまかり通っていくことで、すこしずつ失われていく言論の自由。
 というか、こういった要望書を平然と出す自民党ってどうなのだろう?
 NHKには会長と経営委員に<お友達>を入れたし、マスコミを支配したい気持ちがありありなんだろうな。


 
 ※安倍さんって本当に小さいよね。マスコミの批判くらい堂々と受けて立つ度量を見せればいいのに


※追記
 この件については28日、民放労連が抗議声明を発表。
 以下は毎日新聞より
『自民党がNHKや在京民放テレビ局に選挙報道の公平中立などを求める要望書を渡していた問題で、日本民間放送労働組合連合会(赤塚オホロ委員長)は28日、抗議声明を発表した。
 声明では「政権政党が、報道番組の具体的な表現手法にまで立ち入って事細かに要請することは前代未聞であり、許し難い蛮行と言わざるを得ない」として報道への介入を厳しく批判している』

 正しい対応だと思います。

※追記
 昨夜、放送の朝生ではこんなことが。
 以下は毎日新聞より

『テレビ朝日系の討論番組「朝まで生テレビ!」(29日未明放送)で、出演する予定だった評論家の荻上(おぎうえ)チキさんら政治家以外のパネリストが、局側の意向で出演を取りやめていたことが28日、わかった。各党の議員と文化人らで衆院選について討論する予定だったが、「中立、公平性の担保」を理由に、荻上さんらが出演を断られたという。
 荻上さんによると、21日に出演を依頼されたが、27日になってテレビ朝日の番組スタッフから電話があり、各党議員と荻上さんらゲスト数人という出演者の構成について「ゲストの質問が特定の党に偏る可能性などがある」との理由で、議員のみの出演に変えると伝えられた。番組スタッフからは「局の方針と(人選した)番組制作側の方針が一致しなかった」と説明されたという。ほかに、タレントの小島慶子さんの出演も取りやめになった。
 荻上さんはテレビ朝日の判断について「残念だ。他のゲストが最近のネット上の話題などを質問することで、司会者1人の番組とは違った視点が生まれるメリットもあったはず。議員だけを招けば公平になるとは思わない」と苦言を呈した。
 衆院選を巡っては、自民党がゲスト出演者の選定など、選挙期間中の報道の公平性を求める文書を解散前日の20日付でNHKと在京民放局に渡している』

 何だ、朝生だらしない。
 田原さん、タブーのない番組じゃなかったんですか?

コメント (4)
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