「時代は変わったんですよ。
日本が、東京が変わってしまった」
明治から大正へ。
日本に戻った四三(中村勘九郎)は違和感を抱く。
まだ、自分はストックホルムにいるのではないかと考えてしまう。
そう、四三はストックホルムにいた時のままで、まったく変わっていないのだ。
一方、人はどんどん変わっていく。
永井道明(杉本哲太)は『日本人の体格の改良』という目標を見出し、体操と肋木を推進しようとしている。
それは嘉納治五郎(役所広司)のスポーツと武道路線とは違ったものだ。
可児(古舘寛治)もそんな中、『円形デッドボール』に面白さを見出した。
天狗倶楽部もオトナになって卒業宣言。
人は動き、社会は動く。
四三は4年後のベルリンオリンピックを目指すという目標を抱いたが、それは永井たちが推進する『日本人の体格の改良』路線とはすこし違うようだ。
永井たちが目指すのは個人の勝利よりは日本人全体の進化。
4年後よりは50年後、100年後。
永井は、四三に『選手』というよりは、オリンピックで走った経験を知識にして伝える『指導者』になることを求めている。
四三が次のオリンピックで優勝して『日本スポーツ界の黎明の鐘』になったとしても、それは『日本人の体格の改良』には繋がらない。
面白いですね、このギャップ。
永井にしてみれば、期待していた分、四三と三島弥彦(生田斗真)の敗退はショックだったのだろう。
今のままはダメだと思った。
一方、このギャップを四三はどのように埋めていくのか?
故郷・熊本の兄(中村獅童)は、四三に教師になって身を固めることを望んでいるようだし、弥彦は『選手』と『天狗』をやめ、アメリカにスポーツを学びにいく方向に舵を切ったし。
四三は弥彦とニュース映画を見て、ストックホルムの自分を確認したが、いつまでも過去にこだわっているわけにはいかない。
人は生きて、さまざまな種をまく。
嘉納治五郎と永井道明は日本の体育をつくり、四三はマラソンを残し、可児先生はドッジボールを残した。
四三が持ち帰った槍や砲丸は、野口(永山絢斗)ら高等師範学校の学生の興味を引き出した。
さて僕たちは未来のためにどんな種をまくのか?
日本が、東京が変わってしまった」
明治から大正へ。
日本に戻った四三(中村勘九郎)は違和感を抱く。
まだ、自分はストックホルムにいるのではないかと考えてしまう。
そう、四三はストックホルムにいた時のままで、まったく変わっていないのだ。
一方、人はどんどん変わっていく。
永井道明(杉本哲太)は『日本人の体格の改良』という目標を見出し、体操と肋木を推進しようとしている。
それは嘉納治五郎(役所広司)のスポーツと武道路線とは違ったものだ。
可児(古舘寛治)もそんな中、『円形デッドボール』に面白さを見出した。
天狗倶楽部もオトナになって卒業宣言。
人は動き、社会は動く。
四三は4年後のベルリンオリンピックを目指すという目標を抱いたが、それは永井たちが推進する『日本人の体格の改良』路線とはすこし違うようだ。
永井たちが目指すのは個人の勝利よりは日本人全体の進化。
4年後よりは50年後、100年後。
永井は、四三に『選手』というよりは、オリンピックで走った経験を知識にして伝える『指導者』になることを求めている。
四三が次のオリンピックで優勝して『日本スポーツ界の黎明の鐘』になったとしても、それは『日本人の体格の改良』には繋がらない。
面白いですね、このギャップ。
永井にしてみれば、期待していた分、四三と三島弥彦(生田斗真)の敗退はショックだったのだろう。
今のままはダメだと思った。
一方、このギャップを四三はどのように埋めていくのか?
故郷・熊本の兄(中村獅童)は、四三に教師になって身を固めることを望んでいるようだし、弥彦は『選手』と『天狗』をやめ、アメリカにスポーツを学びにいく方向に舵を切ったし。
四三は弥彦とニュース映画を見て、ストックホルムの自分を確認したが、いつまでも過去にこだわっているわけにはいかない。
人は生きて、さまざまな種をまく。
嘉納治五郎と永井道明は日本の体育をつくり、四三はマラソンを残し、可児先生はドッジボールを残した。
四三が持ち帰った槍や砲丸は、野口(永山絢斗)ら高等師範学校の学生の興味を引き出した。
さて僕たちは未来のためにどんな種をまくのか?