漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0109

2020-02-16 19:01:10 | 古今和歌集

きづたへば おのがはかぜに ちるはなを たれにおほせて ここらなくらむ

木づたえば おのが羽風に 散る花を たれにおほせて ここら鳴くらむ

 

素性法師

 

 枝から枝へ飛び移るときの自分の羽風で花が散っているのに、鶯は誰のせいだと言ってこんなに鳴いているのだろうか。

 歌自体に鶯という言葉は登場しませんが、詞書に「鶯の鳴くをよめる」とあります。