はなのいろは うつりにけりな いたづらに わがみよにふる ながめせしまに
花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに
小野小町
長い雨の間に花は色あせてしまった。それと同じように、長い時の経過とともに私の身もむなしく年老いてしまったことだ。
百人一首にも収録され、改めての説明や解釈など要しないほどに良く知られた歌ですね。「ふる」は「降る」と「経る」、「ながめ」は「長雨」と「眺め」の掛詞で、その昔、高校生の頃に初めて和歌の技法を習う際にも題材とされていた記憶があります。
作者の小野小町は、詳しい系譜は不明ですが、9世紀頃に活躍した女流歌人で六歌仙、三十六歌仙の一人。古今和歌集には18首が入集しています。絶世の美女として名高く、今も「●●小町」という言葉に名を残している。。。などということも説明不要ですね。 笑