漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0112

2020-02-19 19:41:02 | 古今和歌集

ちるはなを なにかうらみむ よのなかに わがみもともに あらむものかは

散る花を なにかうらみむ 世の中に わが身もともに あらむものかは

 

よみ人知らず

 

 散る花をどうして恨むことがあろうか。もし仮に花がずっと散らずにいたところで、その散らない花とずっと一緒に生きながらえていけるわけではないのだから。

 花も自分も同じく限りある命を生きている存在であることに思いを馳せて、世の無常を歌い上げる。