漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0096

2020-02-03 20:04:21 | 古今和歌集

いつまでか のべにこころの あくがれむ はなしちらずは ちよもへぬべし

いつまでか 野辺に心の あくがれむ 花しちらずは 千代もへぬべし


素性法師

 

 一体いつまで心は野辺をさまようのだろうか。もし花が散らなかったならば、そのまま限りなく時が経ってしまうに違いない。

 花が咲き誇り、いつまででも見ていたくなる野辺の景色。このまま花が散らなかったなら、千年でも飽かずに見ていられるだろうとの想い。