漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0104

2020-02-11 19:33:01 | 古今和歌集

はなみれば こころさへにぞ うつりける いろにはいでじ ひともこそしれ

花見れば 心さえにぞ うつりける 色には出でじ 人もこそ知れ


凡河内躬恒

 

 花を見ると心までうつろってしまうものだ。だがそれを顔色には出すまい。出せばあの人に知られてしまうから。

 春の歌と言うより恋の歌のように思いますが、そのあたりの線引きはあまりかっちりとはしていない(できない)のかもしれません。