漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0111

2020-02-18 19:38:47 | 古今和歌集

こまなめて いざみにゆかむ ふるさとは ゆきとのみこそ はなはちるらめ

駒なめて いざ見にゆかむ ふるさとは 雪とのみこそ 花は散るらめ

 

よみ人知らず

 

 さあ馬を連ねて見に行こう。かつて暮らしたあの地では、まるで雪が降るかのように花が散っていることだろうから。

 落花の時期になると、まるで雪のように花びらが舞ったふるさとの情景が思い出される。望郷の想いですが、馬を連ねてさあ見に行こうというのですから、切ない郷愁よりも、もっと積極的(ポジティブ)な感情ですね。