古今和歌集 0095 2020-02-02 19:58:50 | 古今和歌集 いざけふは はるのやまべに まじりなむ くれなばなげの はなのかげかは いざけふは 春の山辺に まじりなむ 暮れなばなげの 花のかげかは 素性法師 さあ今日は、春の山辺に入り込んでいこう。日が暮れると興が尽きてしまうようなものではなく、たくさんの花が咲いているから。 昔のことですからもちろんライトアップなどがされているわけでもなく、それでも「日が暮れても興は尽きない」というのは、月の淡い明かりにほんのりと照らされた一面の花群でしょうか。幻想的な情景が目に浮かんできますね。