漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0642

2021-08-02 19:58:56 | 古今和歌集

たまくしげ あけばきみがな たちぬべみ よふかくこしを ひとみけむかも

玉匣 あけば君が名 立ちぬべみ 夜深く来しを 人見けむかも

 

よみ人知らず

 

 夜が明けたらあなたの噂が立つに違いないと思ったので夜更けに帰って来たけれども、その姿を人は見たであろうか。

 「玉匣」は「あく(開く)」にかかる枕詞で、「あけば」は「(夜が)明けば」との掛詞にもなっています。仮名だけで書いたものだと、現代語の感覚では繰り返し読まないと言葉がどこで切れているのかもわからないですね ^^;;



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