よにふれば うさこそまされ みよしのの いはのかけみち ふみならしてむ
世にふれば 憂さこそまされ み吉野の 岩のかけ道 踏みならしてむ
よみ人知らず
この世で長く生きていると、つらい気持ちがつのってくる。いっそ吉野山の険しい岩の道を踏みしめて山奥に入ってしまおうか。
Weblio古語辞典 によれば、「かけみち」とは「かけぢ」とも言い、「険しい山道。また、険しい山道に、板などを棚のように組んで設けた道。桟道(さんどう)。」とあります。0950 からさらに隠遁生活への意思が強くなっている歌ですね。