漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0245

2020-07-01 19:35:45 | 古今和歌集

みどりなる ひとつくさとぞ はるはみし あきはいろいろの はなにぞありける

みどりなる ひとつ草とぞ 春は見し 秋はいろいろの 花にぞありける

 

よみ人知らず

 

 緑色をした同じ種類の草だと春には思っていたものが、秋になって見ると色とりどりの花を咲かせたことだ。

 歌意はわかりやすいですね。「それがどうした」という情景でもあります(笑)が、植物に疎い私としては大いに共感できる(苦笑)歌。緑単色と取り取りの色、春と秋、草と花、短い歌の中にいくつも盛り込まれた対比が印象的です。

 



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