つねよりも てりまさるかな あきやまの もみぢをわけて いづるつきかげ
つねよりも 照りまさるかな 秋山の 紅葉をわけて 出づる月影
秋の山も紅葉をかきわけるようにして出てくる月の光は、いつにもまして照り輝いていることよ。
山全体が赤くそまったかのような秋の山々、その山間から顔を出す月、息を呑むような美しさが想像できますね ^^
本歌は拾遺和歌集(巻八 「雑上」 第439番)にも採録されていますが、そこでは第三句「秋山の」は「山の端の」となっています。秋歌ではなく雑歌に分類されているのはそのためでしょうか。「紅葉」という言葉も入ってるんですけどね。。。(謎)