多摩の恵 ブルーベリーエール

福生市の石川酒造が造る季節限定の地ビール、今月は「ブルーベリーエール」。

実は前々から地元の酒屋の奥さんから「うちで一番評判いいんですよ」と聞いていたので、ずっとずっと、楽しみにしていました。



グラスに注いでみると、色はほんのり少しぶどう色。香りも、言われてみればブルーベリーの香りでしょうか、しかしそれほど強制的な香りではなく、あくまでも控えめに香る香り。

と、性格の弱いビールかと思ったら、一口飲んでびっくり

紛れもない、ビールです。しかし、苦みは抑えてあって、かと言って喉越しが頼りないという感じの弱さではありません。甘み、これは殆どないと言っても良いと思いますが、けれど小麦のビール特有のまろやかさはしっかり残っています。

加えて、その酸味。これはブルーベリーの酸味でしょう、それが苦みと甘みとうまくバランスしていて、とても爽やか。しかもそのどれか一つの特徴だけが前面に出るということがなく、美味さをステレオで味わう感じ。

どうしよう・・・めちゃくちゃ美味いです

あまり一人でガメてもハシタナイと思い、会社の帰りに１本ずつ買って帰っては冷蔵庫にストックしていますが、今まで美味いと思ってきたビールって、一体何だったんだろう。そう思ってしまうくらい、喉越しがどうとか、キレがどうとか、そんな浮ついた固定観念が根底からひっくり返るほどの、鮮烈なその味。

最近某所で、遅ればせながらビールの奥深さをつくづく思い知ったところですが、まだまだ知らない世界がたくさんあるということですね

石川酒造株式会社
東京都福生市熊川一番地