Year In, Year Out ~ 魚花日記

ロッドビルドや釣りに関する話題を中心に。クラシック音楽や本、美術館巡りに日本酒も。

飾り巻き(その2)

2008年06月08日 | ロッドビルド

久々にロッドビルド、再開です。(最近、他のネタばかりですみませんでした

飾り巻きの手順で2つ目に重要なことは、基準点のマーキングです。初めの頃はブランクの長手方向に糸を張ってその糸の上にマーキングしていましたが、だんだん面倒になって最近はブランクに直接油性ペンでマーキングしています。

そのやり方は、以前もご紹介したことがあるのですが、アメリカで出ているロッドビルドの本の中で紹介されていたものです。上の写真がそうですが、ポストイットをブランクの周りにぐるりと巻いて円周の長さ分を測り、一旦外してその1/2もしくは1/4の点に印を付けます。そして再度そのポストイットをブランクに巻き付けて、ポストイットに付けた点の通りにブランクにマーキングすれば、180度、もしくは90度、270度の点が分かるというものです。(うまく伝わったでしょうか・・・?)

今回は特に手を抜かないことを真情としましたので、円周に沿って4点、マーキングをしました。使ったポストイットは2枚。



もう一度ブランクに貼って、マーキングします。



久々にスレッドを握りましたが、いいですね、何と言うか、気持ちが落ち着くものがあります。同時に、あまり日常がバタバタして精神的に余裕が持てないと、こういう作業に入っていく気がしないのも事実です。

さて、今回のパターンはOptical Chevronですが、Cスレッドで2本ずつ、通常のウロコ模様とは違って、ブランクの円周方向に巻いて行きます。飾り巻きの出来不出来は、最初のマーキングと基準となるクロスラップの精度にあると思っているのですが、今回のももう少し手直しした方が良さそうです。



最初に円周に沿って4点(0度、90度、180度、270度)マーキングをしましたが、巻いているうちにマーキングの点はどんどん隠れてしまいますので、4パスのうち初めの2パスまではそのマーキングを頼りに巻き、後の2パスは実際に出来る菱形の形を見ながらスレッドを置くようにしています。ここら辺に迷いが出ると手が止まって作業のリズムが悪くなるので、思い切りよく菱形を作っていきます。この感覚は基準のクロスを張る時だけのもので、私は結構好きです。

さてこれで、飾り巻きで最も重要で、もっとも面倒な作業が終わりました。(このひと山を越えるのが結構しんどいんですよねぇ・・・。) ここから後は、巻く順序を間違えないようにスレッドの本数を増やしていくだけです。平日の夜でも気が向いたら、1パスずつくらいは巻けそうなものですが、どうなりますでしょうか・・・?まぁ、ぼちぼちやろうと思います。

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