FORTY THREE-SEVEN

43カーモデルとその他の事柄
その他の方がたぶん多い

Melody or 70's Culture and I

2015-04-05 06:00:00 | 映画

行ってきました、第三回新・午前10時の映画祭
GROUP Bなので、最初の作品は
小さな恋のメロディ

話の内容は
ベネチアにある嘆きの橋(Bridge of Sighs)の下で日没の瞬間に
キスした恋人たちは永遠の愛を手にすることができるというサンセット・キッスの伝説・・・
それはリトルロマンス(笑)
スミマセン分かりにくくて

これ、イギリスとアメリカではヒットしなくて
日本でのヒットが脚本家のアラン・パーカーのココロを救ったそうですが
オープニング、ちょっとあれ??と思ったのは
トム・オーンショー 役のジャック・ワイルドが一番最初にクレジットされてるんですよ
エンディングだと マークレスター、トレーシー・ハイド、ジャック・ワイルドの順で
これが役の順序だと思うんですよね
役者の格の順かな、でもマーク・レスターとジャック・ワイルドも
オリバーで競演してて、主役はレスターのほうだから
格ってことは無いですね
で、英語版のWikipediaみたら、どうも最初は
ワイルドとハイドの組み合わせで企画された映画なのだそうです。
ダニエルは中産階級 メロディは労働者階級 オーンショーも労働者階級(の貧困層)
と言う位置づけなんだけど、企画ではワイルドが中産階級の役どころだったのかしら
一部の映画解説ではダニエルが中流階級と言うことになっておりますが
中流と言うのは、身分以外は上流階級と変わらなくなった成功者
なので、日本ではホリエモンとか、そういう人々が中流だと思うのね
松岡修造さんなんかは代々の金持ちで、おじいさんは戦前の貴族院の出
こういう人が上流階級で、何とかファンドで金持ちに成ったって人は
どうあがいても、天皇陛下から勲章を貰うまでは中流階級
我々は、労働者階級か、いい企業に勤めて、収入がよければ中産階級
と思ってたけど、社会学では、中流階級=中産階級なのね

今だったら、役付けはともかく、ワイルドが主役だろうな
マークレスターは、この後役者を辞めちゃうんだけど
ワタクシこの方が、その後監督に転進して
映画を撮ったのだと思い込んでました
三銃士とかスーパーマン II/冒険篇とか
いやそれはリチャード・レスターだった(笑)
で、見ていて、気が付いたんだけど
これ小学校かな、中学校かな
ネクタイがレジメンタルタイだけど、これってパブリックスクールんだのかな
日本語版のWikipedia には、パブリックスクールが舞台と言うことになっているけど
その割には、いろいろな、階級の人が通っているなぁ
これにはセクシャリティが描写されていないと思っている人がいますけど
オーケストラのオーディションと思しきシーンが唐突に挿入されていおります
控え室でメロディは、リコーダを吹き、ダニエルはチェロを演奏します
これ、リコーダは男で、チェロが女性だよね
(一応メタファーとか言っておいて見る)
メタファーといえば
冒頭、思わせぶりに出てきた
自分の服を廃品回収業者に出して受け取る
Poisson Rouge・・・じゃないや
GoldFish(金魚)だけど、服を回収に出したことを
親に怒られるでもなし、金魚もその後出てこなくて
なにを意図しているのか
いや、アレは、日本で言うならお赤飯炊くアレだよなぁ

面白いと思ったのは
抜け出していった、海辺で売られているソフトドリンクは
ペプシばっかり
校長先生が主催するダンスパーティーには
シュウェップスの瓶がならんでる
Schweppesはまた最近コカコーラが力を入れてるみたいですが
80年代にアサヒビールが売っていて
ワタシはこれのファンでした ビーツを入れた奴があって
好きだったんですけど、バイトしてたコンビニで
”お前しか買わないからもう、これやめるぞ”といわれました
ヨーロッパの古い映画は、画面の隅の方を見ていても楽しめます

ラストの乱闘シーンで、爆弾マニアの少年遂に成功するんだけど
これ製作年が1971年
その後、北アイルランドや世界各地で、起きたテロに爆弾が使われたことを考えると
この少年の行く末が気になります。


トレーシー・ハイドって
記憶にあったほどの美少女じゃなかった(笑)
気付いたのは、元AKBの大島優子さん
彼女って、ハイドに似てない?
特別な美人じゃないけど
なんとなくひきつけられる
ハイドと大島さん、顔のカタチが似ているわけじゃないけど
なんとなく雰囲気と言うか
美人と言うにはちょっと・・・
なんだけど、撮り方と、方向ですごくかわいらしく見える
なんだろうなぁ
あ、奇跡の一枚が、すごくたくさん撮れるといったら良いか
そんな感じ
たぶん日本で映画がヒットしたのはハイドの容貌が日本人のセンスに
ぴったり当てはまったからだと思う


いまだに日本ではサントラ盤が売れているそうで
全然違うけど【栄光のルマン】とか
本国でこけたけど、日本でヒットしたってのは
なんかいいよね
気まぐれな洋画の買い付けだけど
ときどきこういう、奇跡が起きるのはうれしいことです

コメント
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