『名も無く豊かに元気で面白く』

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公文国際学園で『スマートフォンを定着させたアップル。株価は過去10年で約何倍になったでしょうか?』

2016-03-14 08:22:55 | 日記

 横浜の公文国際学園高校で証券ファンドアナリストを呼び「現代社会」で表題の異色の授業です。筆者は株式投資は色々な意味で賭けだと考えているので4、5倍位上がらなければ基本、投資対象として興味が沸きません。この学校には少し関わり合いがあり、異色の教育システムには好感を持っています。公文国際学園は社会に出て活躍できる人材輩出に力を入れており、単なる東大を目指すだけの進学校ではありません。疑似国連が出来る教室や設備の整った広大なグランド・校舎・スーパーサイエンス校指定など高校としては公立高校ではあり得ず異色です。しかし、親はお金がかかる。正に『地獄の沙汰も金次第』を地で行く学校です。

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2月中旬。横浜の公文国際学園の教室で一風変わった講義が行なわれた。「スマートフォンを世界で定着させたアップル。株価は過去10年で約何倍になったでしょうか。3倍? 5倍? それとも10倍?」。

 耳を傾ける約80人の高校1年生を前に、講師が説明を続けた。「答えは10倍。iPhoneやiPadなどを発売するたびに株価は上昇したが、アップルウォッチの発売以降は頭打ちになった……」。

 クイズを出題するのは楽天証券経済研究所ファンドアナリストの篠田尚子さん。これ、証券会社主催の若者向けイベントではない。同校高等部の「現代社会」の授業のひとコマである。モバイル金融サービスを手掛けるベンチャー企業のFinatext、楽天証券とタッグを組み、クイズなどを交えながらわかりやすく株の仕組みを伝えようという試みだ。

 今回の授業について、社会科を担当する同校の有澤猛教諭は「興味付けの一環」と強調する。「授業を通じてこうした世界もあることを生徒に疑似体験してもらいたい」(有澤教諭)。

 一方的に講義を行なうだけでなく、投資家向けのアプリケーションソフトで個別企業のチャートなどを見せながら、実際に投資してみたいかどうか話し合ってもらうといった生徒参加型の形式も取り入れた。個別銘柄の具体例に取り上げたのは、高校生にも比較的なじみのあるファミレスの「すかいらーく」だ。「多くの場所へ店舗を展開しているからいいかも……」「15万円くらいから買えるなら買うかな」などと生徒たちは意見を交わす。

 金融機関による「出前講義」は同授業で初の試みという。1時間の授業中、居眠りをしている生徒は少なかった。「理解できたのは全体の60%ぐらい。アップルの株価が値下がりした理由はよくわからなかった」「経済に興味があったわけではないが、少しは株式投資などを身近に感じられるようになった」などと授業後の反応はさまざま。中には、「投資にはもともと興味がある。ホリエモンの登場をきっかけに投資で一獲千金を狙う必要があると考えるようになった」などと語る“つわもの”もいた。

若年層に対する金融教育の必要性はかねて指摘されているが、多くの学校は「継続的にやる機会がない」(有澤教諭)のが現状だ。ただ、以前に比べれば、株式投資に対する教育現場の受け止め方も変わってきたように感じる。「ギャンブルなどといった否定的な見方はない」(同)。

 今回の特別講義を受けた生徒からは「株式投資にはリスクがあると聞くと、自分がやりたいとは思わない」との声も聞かれた。「リスクが伴う」のを大人になる前に認識すること自体、決して悪いことではないかもしれない。

 株式投資はあくまでも自己責任が原則。年金不安が若年層にも広がるなか、金融教育は投資の要否を判断する際の一助になるのではないだろうか。


※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

松崎 泰弘

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