トランプ大統領は常に口にする 合意に達しなければ、いつでも交渉の場から立ち去る――。その言葉の通り、交渉決裂し、ワシントンへ出発です。制裁解除をめぐり、対立し交渉は決裂しましたが、米国や日本にとっては得る物がありました。ミサイルは発射しないとの言質と核査察はいつでも出来るとの抑止力です。今後、1年放置していれば、正恩氏は国内的に立場を維持できるか?経済制裁の継続がキーポイントでしょう。朝鮮戦争終結宣言など期待を煽った正恩氏が国内でどのような発言をするのか注目です。
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合意に達しなければ、いつでも交渉の場から立ち去る――。トランプ大統領が「ビジネスマン」としての手腕を自負し、大統領選の時から度々口にしていた言葉が、米朝首脳会談後の記者会見でも飛び出した。
トランプ氏は大統領選のさなか、在日米軍基地撤退の可能性について、米メディアのインタビューに「交渉は、いつでも打ち切る準備がなければだめだ。我々はいつも(日本などに)米軍を派遣し、多額の出資をしている。(米軍撤退は)そうしたいと思っているわけではないが、その準備はしなければいけない」と語ったこともある。
今回の米朝首脳会談では正恩氏と合意に至らず、当初想定した共同文書は発表できなかったが、両国が緊張関係に逆戻りするのではなく、次のステップへの一里塚だと位置づけた。
■トランプ氏、米へ出発(17:36)
トランプ氏が大統領専用機エアフォース・ワンに乗り込み、米ワシントンに向け、ベトナム・ハノイを発つ。
■「正恩氏は、ミサイル発射はしないと言った」(16:30)
トランプ氏は会談が合意に至らなかった理由として、北朝鮮は寧辺(ヨンビョン)の核施設について非核化措置を打ち出したが、「その施設だけでは十分ではないと答えた」と述べた。他方、正恩氏が「ミサイルの発射はしないと言っていた」とした。
また、トランプ氏は「国連との連携、ロシア、中国、その他の国々との関係もある。韓国も日本も非常に重要だ。我々が築いた信頼を壊すことはしたくない」とした。その上で、北朝鮮が非核化に取り組めば、「日本や韓国も北朝鮮を助ける準備がある。中国もそうだ」と述べた。
■会談「最後も握手交わした」(16:25)
トランプ氏は正恩氏との会談について、「友好的な雰囲気だった。交渉の決裂ではなく、最後も握手を交わした。しかし、我々は特別なことをしなければいけない」と述べた。
ポンペオ氏は「36時間前よりも合意に近付いた。前進があった」とした。