『名も無く豊かに元気で面白く』

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❝2021年大学入試改革スタート❞偏差値や中学校の成績を基に近隣の高校を選ぶ考え方はもはや過去のもの。

2020-08-26 12:55:16 | 日記
コロナ禍でより早く高校の教育と大学入試が大きく変わるかもしれません。高校選びが偏差値一辺倒から、新受験時代や新たな教育に対応した高校や多様なキャリアの選択肢を提示する高校などを選ぶ学生が確実に増えています。元々高校生を偏差値という物差しだけで測ることは無理筋だったので、より良くなるということです。学校も、企業も時代の変化に対応できなければ潰れる時代の到来です。
以下抜粋コピー
 高校の教育と大学入試が大きく変わろうとしている。
高校教育の変化で最も大きいのは、2022年から始まる高校の新学習指導要領だ。「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「学びに向かう力、人間性」という3つの柱を育てるために「主体的・対話的で深い学び」(アクティブ・ラーニング)を実践していくというのが骨子で、「探究力」と「論理力」をキーワードとした教科・科目が導入される。
 2021年から始まる大学入試改革、導入が広がっている推薦・AO入試(2021年からそれぞれ総合型選抜、総合型選抜に名称が変更)でも「自ら考え、表現する力」がいっそう問われるようになる。
 新受験時代や新たな教育に対応した高校というと、都心の中高一貫校や公立の進学校を思い浮かべるかもしれない。しかし、必ずしもそれだけではない。今、大学受験と同時に、多様なキャリアの選択肢を提示する高校が増えている。
通信制高校が急増、生徒数は過去最多に
 その代表が、通信制高校だ。これまでは、毎日通学をする学校に馴染めない子が通う学校という印象が強かったが、様相が変わってきた。柔軟な通い方や何かに特化できる学びのスタイルにひかれて通信制高校を選ぶ生徒が目立つようになってきている。
 学校数も増えており、2019年は253校と20年前の倍以上になった。一時期は減少傾向だった生徒数も直近で急激に増え、2019年は19.7万人と、ここ20年で最多となっている。
生徒数の急激な伸びを牽引したひとつが、角川ドワンゴ学園が2016年4月に設立したN高等学校だ。初年度の生徒数は1500人だったが、今では1万5000人と日本最大の高校になっている。
 N高の魅力は課外活動に当たるアドバンストプログラム。KADOKAWAグループのリソースも使った小説やライトノベルの講座のほか、イラスト、ゲーム、プログラミング、予備校講師による大学受験対策など、豊富な学習コンテンツを用意している。そうした取り組みも奏功し、2020年には東京大学1人、京都大学3人など難関大学に多くの合格者を出している。
 N高と同じく多くの生徒を抱えるのがクラーク記念国際高等学校だ。1992年に設立された同校は日本とオーストラリアに63カ所のキャンパスを持ち、約1万1000人の生徒が在籍している。校名は「Boys, Be ambitious」で有名なクラーク博士にちなんでおり、校長は、プロスキーヤーの三浦雄一郎氏が務めている。
 特長は多彩な学びができる環境。保志悦宏・東京キャンパス長が「登校に不安があるから選ぶ生徒、特化した学びに魅力を感じて選ぶ生徒がいる」と話すように、学校に通う頻度や学びたい分野を選択することができる。高田馬場にある東京キャンパスの場合、大きく分けて週に5日通う全日型と、自宅学習や登校日を選択できる単位制型の2コースがある。
クラークは俳優や声楽家を目指す生徒も在籍
東京キャンパスでは、全日型には総合進学のほかにパフォーマンス、美術デザイン、フットサルなど8つのコースが設定されている。パフォーマンスコースは、年に2回公演を開催しており、プロの俳優や声楽家を目指す生徒もいる。

 専任教職員は学習心理支援カウンセラー資格を持っており、こまやかな対応で生徒を支える。担任指名制の導入や、6段階の習熟度別教科授業なども行っている点も特長だ。
 通信制高校にもかかわらず、指定校推薦枠が多いのも魅力。早稲田大学、上智大学などをはじめ、その数は300大学1400人に及ぶ。専門コースで学んだ経験を武器に、推薦で進学する生徒も多いという。
 2021年にはテクノロジー教育に特化した「CLARK NEXT Tokyo」を東京・板橋に開校する予定だ。コースは「eスポーツ」「ゲーム・アプリ」「ロボティクス」の3つで、教科学習は個別最適のWeb学習システムを用い、専門の授業は社会で活躍するプロが教える。
 10階建ての校舎内には、「eスポーツアリーナ」を建設する予定で、生徒が企画し、他校や社会人を巻き込んだeスポーツ大会を開催することなども想定している。業務推進部入試広報課の成田康介氏は「好きなことをとことんやる力を使い、学習モチベーションを高めるのが狙い。柔軟な対応ができる通信制だからこそ、新しい学びに挑戦できる」と語る。
コロナ禍において、全日制の高校がオンライン授業への対応に時間を費やす中、通信制高校はほぼ平時と変わらない学習環境を提供することができた。教科学習に加え、フレキシブルに自分の好きなことに取り組むことができる通信制高校のよさが評価されていくだろう。

3年間の離島生活で自律心や行動力を磨く

 新しい選択肢のひとつとして注目を集めているのが、高校3年間を離島や地方の高校で過ごす「離島・地方留学」だ。自然豊かな環境で学べるほか、寮生活やホームステイを通じて思いやりや自律心、行動力を身に付けられるのが魅力だ。
 その先駆けとなったのが、島根県立隠岐島前(おきどうぜん)高等学校だ。もともと隠岐諸島島前地域の住民の高校進学の受け皿だった同校は、2012年に全校生徒が89人とピーク時の3分の1にまで減少した。そこで「島留学制度」を導入し、この8年間で150人以上の留学生を受け入れてきた。その結果、今では当時の倍以上の生徒を確保している。
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