米金融当局が金融システム不安の拡大防止策を続けるとの見方から、前日の米株式相場を上昇したことを好感し、日本の銀行株が軒並み上昇している。三菱UFJは反発し、祝日前の20日終値に比べ40円80銭(4.9%)高の866円20銭まで上昇した。21日の米株式市場では主要行で構成するKBWナスダック銀行株指数が続伸し、前日比5%近く上昇。米銀株高の流れが国内銀行株の買いに波及している。みずほFG(8411)は3.9%高、三井住友FG(8316)も3.8%高となる場面があった。
イエレン米財務長官は21日、「中小銀行が預金流出に陥れば、当局による預金保護が正当化されうる」と述べた。21日の欧州市場でもスイス金融大手の同業買収や各国中央銀行の迅速な対応で、銀行株が上昇するなど、欧米当局が必要に応じて迅速に対処するとの安心感が強まった。楽天証券経済研究所の香川睦チーフグローバルストラテジストは欧米銀株が売られる流れから国内銀行株にも出ていた「持ち高調整の売りもいったん終了となった可能性が高い」と指摘した。
イエレン米財務長官は21日、「中小銀行が預金流出に陥れば、当局による預金保護が正当化されうる」と述べた。21日の欧州市場でもスイス金融大手の同業買収や各国中央銀行の迅速な対応で、銀行株が上昇するなど、欧米当局が必要に応じて迅速に対処するとの安心感が強まった。楽天証券経済研究所の香川睦チーフグローバルストラテジストは欧米銀株が売られる流れから国内銀行株にも出ていた「持ち高調整の売りもいったん終了となった可能性が高い」と指摘した。