米銀大手の幹部は6日、インフレが消費者需要の重しになるとし、来年の景気悪化に備えているとの見解を示した。 米JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)はCNBCで、消費者と企業は現在良好な状態にあるが、経済が減速しインフレで消費が損なわれれば、それも長くは続かないかもしれないと指摘。「これらのことが経済を狂わせ、人々が心配している軽度から重度のリセッション(景気後退)を引き起こす可能性は十分にある」と述べた。 また、パンデミック(世界的大流行)時の景気刺激策を受け消費者には1.5兆ドルの余剰貯蓄があるが、来年半ばには使い果たすかもしれないと言及。米連邦準備理事会(FRB)は政策金利を5%に引き上げたあと、利上げを3─6カ月間停止する可能性があるが、高インフレを抑制するためには「十分ではない」かもしれないとした。
FRBは12月会合では利上げ幅を縮小するものの、今回の利上げ局面での政策金利の到達点は市場が想定していたより高くなるとの警戒感が広がっている。もはやFRBのマイルドな金融政策はないと考えるべきでしょう。
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