福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

佛遺教經(全書き下し)

2025-02-15 | 諸経
佛遺教經の中心的教誡は「八大人覚」(はちだいにんがく)、つまり本当の大人が覚知すべき八種の法門の教えで、小欲・知足・楽寂静・勤精進・不忘念・修禅定・修智慧・不戯論の八種類。これらを守ることで悟りの境地に達することを説いている。道元禅師も「正法眼蔵」の最後に「八大人覚」の巻を著されています。佛垂般涅槃略説教誡經(佛遺教經)後秦龜茲國三藏鳩摩羅什奉詔譯 釋迦牟尼佛、初に法輪を轉じて阿若憍陳如を度し最後 . . . 本文を読む
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四座講式・高辨撰

2025-02-13 | 諸経
四座講式・高辨撰 (涅槃講式・十六羅漢講式・遺跡講式・舎利講式の四種よりなる。明恵上人、常楽會所用として建保三年正月に撰す。(建保3年( 1215) 43歳、 正月21日、高山寺において四座講式(涅槃講・十六羅漢講・遺跡講・舎利講)を撰す「明恵上人年譜「」).   真言宗では今猶用う。涅槃講式は入滅・荼毘・涅槃因縁・双林遺跡・発願廻向の五段。十六羅漢講式は羅漢住所・如来付属・福田利 . . . 本文を読む
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妙法蓮華経秘略要妙・観世音菩薩普門品第二十五(浄厳)・・40終

2025-02-09 | 諸経
妙法蓮華経秘略要妙・観世音菩薩普門品第二十五(浄厳)・・40   二には感應の測り難きを明かして以て疑ふこと勿れと勧む。 「念念勿生疑 觀世音淨聖 於苦惱死厄 能爲作依怙」 次上の文には妙音の三句に境地を挙げ終りて後に常念せよと勧め玉ふ(妙音觀世音 梵音海潮音 勝彼世間音 是故須常念)。今の文には先ず疑ふこと勿れと誡めて、次に観世音等の三句(觀世音淨聖 於苦惱死厄 能爲作依怙)に . . . 本文を読む
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十善戒和讃略解(慈雲尊者・釋雲照)、7

2025-02-07 | 諸経
「世間諸善の根本にて、人の人たる道なれば、出家在家もたもつべく、貴賤老少奉ずべし」「世間諸善の根本」とは、およそ世界の一切の善根はこの十善戒を本として生じたるものなれば諸善を根本というなり。「人の人たる道なれば」とは、輪王の十善、僧家の五倫五常、神道の惟神の道(かんながら)、西洋の倫理の學等凡そ人の為すべきところの道はみなこの十善より生じたる枝末細目にして、もし人がこの十善を慎み護れば世界万国ゆく . . . 本文を読む
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妙法蓮華経秘略要妙・観世音菩薩普門品第二十五(浄厳)・・38

2025-02-07 | 諸経
妙法蓮華経秘略要妙・観世音菩薩普門品第二十五(浄厳)・・38 九には追って羅刹の難を頌ず。 「或遇惡羅刹 毒龍諸鬼等 念彼觀音力 時悉不敢害」 長行の羅刹の難(「飄墮羅刹鬼國。其中若有乃至一人。稱觀世音菩薩名者。是諸人等。皆得解脱羅刹之難」)に加て毒龍諸鬼を出す。唯羅刹のみにても大難なり、況や毒龍及び諸の鬼神、其の上に輻湊せば厄難ならんこと云にたらず。 「時悉不敢害」とは得益なり。此の中に . . . 本文を読む
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妙法蓮華経秘略要妙・観世音菩薩普門品第二十五(浄厳)・・37

2025-02-06 | 諸経
妙法蓮華経秘略要妙・観世音菩薩普門品第二十五(浄厳)・・37 六には追って第六の刀杖難を頌す。 「或遭王難苦 臨刑欲壽終 念彼觀音力 刀尋叚叚壞」 「臨刑」とは王法の刑罰に伏して死罪に遭とするなり。餘の文は長行の王難の文に準じて知るべし。 若し密宗の六大無碍の義に約して解せば、刀杖は堅物なるを以て是則ち地大なり、利刀を以て物を裁壊するは是火大、三角の鋭利の性なり。今観音の妙観察智を以て六大 . . . 本文を読む
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十善戒和讃略解(慈雲尊者・釈雲照)、4

2025-02-04 | 諸経
「帰命頂礼十善戒 十方三世の諸如来の 三十二種の妙相も この浄戒を種因とす」ここは三世の諸仏は清らかな戒の功徳によって仏の三十二種の妙相を獲得し玉うことを明かす。ここを秘密佛乗の面から解釈すればこの三十二相は自心に本来有する仏身の相好である。従って行者は一念に各々有する本来の仏性に契証すればすなわち一念の間に成仏する。この自分自身の本来の仏性を契證するには身口意の三密の修行、すなわち秘密十善の修行 . . . 本文を読む
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請觀世音菩薩消伏毒害陀羅尼呪經

2025-02-04 | 諸経
請觀世音菩薩消伏毒害陀羅尼呪經 東晋天竺居士竺難提(晋には言く法喜)譯   如是我聞。一時、佛、毘舍離菴(びしゃりあん)羅樹園(らじゅおん)大林精舍重閣(だいりんしょうじゃじゅうかく)講堂(こうどう)に千二百五十の比丘といましき。皆阿羅漢にして諸漏已に盡きたり。後有(ごう)を受けず、錬眞金(れんしんこん)の如し。身心澄靜にして六通無礙なり。其名を大智舍(しゃ)利(り)弗(ほつ)・摩訶目揵連(も . . . 本文を読む
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十善戒略解(慈雲尊者・釋雲照)、3

2025-02-03 | 諸経
十善戒略解(慈雲尊者)全文 . . . 本文を読む
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妙法蓮華経秘略要妙・観世音菩薩普門品第二十五(浄厳)・・34

2025-02-03 | 諸経
妙法蓮華経秘略要妙・観世音菩薩普門品第二十五(浄厳)・・34 大段第二に偈頌に三つ。初めには雙べて二問を頌ずるに二つ。初めには徳を歎ず。 「爾時無盡意菩薩、以偈問曰、世尊妙相具」 「爾時」の下の十一字(爾時無盡意菩薩、以偈問曰)は經家の叙なり。此の中に、尒時(そのとき)とは長行の二段の問答終る時なり。 「以偈問曰」とは世尊より観世音に至るまでの二十字(世尊妙相具 我今重問彼 佛子何因縁 名 . . . 本文を読む
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妙法蓮華経秘略要妙・観世音菩薩普門品第二十五(浄厳)・・33

2025-02-02 | 諸経
妙法蓮華経秘略要妙・観世音菩薩普門品第二十五(浄厳)・・33 二には総答 「無盡意。是觀世音菩薩。成就如是功徳。以種種形遊諸國土度脱衆生。」 「成就如是功徳」とは上の別答を指す。 「以種種形」とは示現の身の無量を云。 「遊諸國土」とは総じて所化の處の廣きを説く。諸とは一に非ざる義なり。横には十方に周く、竪には同居方便實報(凡聖同居土、方便有余土、実報無障礙土、)の三土に通貫す。三土の機縁 . . . 本文を読む
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「あ真言宗義章」第三十 高祖恩徳章(已上終)

2025-02-01 | 諸経
第三十 高祖恩徳章 高祖大師一代の行果を伺い、無比の誓願を仰ぎ奉るに悉く是れ摂化の妙業大悲の本願ならざるはなし。其の発心の初め、仏前に祈誓して不二法門を感得し命を万里の蒼海に殉へて鉄塔の教風を承け真言秘密の法、曼荼灌頂の道を吾が扶桑国に流伝し給えり。遂に乃ち龍華三会の暁を期し身を百千に現じ影を万億に分かちて広く法界の衆生を利益せんがための故に長しえに肉身を高野の樹下に留めて金剛不壊の大定に入らせ . . . 本文を読む
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十善戒和讃略解(慈雲尊者・釋雲照)より、1

2025-02-01 | 諸経
十善戒和讃略解(慈雲尊者)より。 天地万象は皆、真如無自性にして同一実相・同一縁起の法なれば、己身の外に仏もなく、仏の外に衆生もなく、衆生の外に自心もなく、心・佛・衆生は本来平等にして無二無別である。なんぞこの無二の中に於いて我他彼此の隔念を生じて自性を損害すべけんや。かくのごとくの妙観に住して十善を行うはすなわち真正の道徳にして真に四恩を報ずるものというべし。これを印度にありては菩薩と名つ゛け . . . 本文を読む
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「真言宗義章」第二十九 問答決着章三

2025-01-31 | 諸経
第二十九 問答決着章三 (善無畏三蔵、一行禅師の両祖を付法の相承の正嫡に加えていないのは弟子がなかったり,師が違ったりしているからで、両祖をくわえて「住持の八祖」を守覚法親王が大師の略付法伝の意を汲んでつくられている)   問。何故に善無畏三蔵、一行禅師の両祖を付法の相承の正嫡に加えざるや? 答。古来二種の八祖を立つ。いはく付法の八祖、伝持の八祖、これなり。付法の八祖とは両部の大 . . . 本文を読む
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「真言宗義章」第二十九 問答決着章二

2025-01-30 | 諸経
第二十九 問答決着章二 (密教は龍猛菩薩が南天竺の鉄塔に入りて金剛薩埵より相伝されたとするが実在を確かめた人はいない、しかしこれは神力所変の塔なるがゆえに機あらば顕れ、機なければ隠る。隠顕出没自在である。) 問。真言密教を閻浮に流伝することは其の源、龍猛菩薩南天竺の鉄塔に入りて金剛薩埵より相伝したまへるに始まるといふ、しかるに謂うところの鉄塔は何れの世に誰人の所造といふこと分明ならば古来、入竺 . . . 本文を読む
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