真言教誠義(密蔵沙門周海)18・・・
信心とは淳誠の心なり。浄く澄みたる水の中には空上の月影の現ずるがごとく、衆生の心も清浄なれば心中の佛日の影現ず。これを加持という。
佛と神とは本地垂迹にして一体分身なれば常に我が心に邪曲をさしはさむときは自身中の佛と産土神(注)と天等とは明らかに知りたまふゆえに現世にはその我が身に種々の禍を受け、来世には無間地獄に堕して出る期なし。
この故に常に斬鬼の心を . . . 本文を読む
お大師様は秘密曼荼羅十住心論で十善戒の功徳を説いておられます。当該部分を訳します。「・・(一、 不殺生)殺生をせず恨みを抱くことなければ諸仏が守る。(二、 不偸盗)物を盗むことなく、人に施すことができる人は、貧しくならず天上界に生まれる。(三、 不邪淫)他人の妻に悪心を抱くことなく、自分の妻に満ち足りていれば、自分の妻も他人に奪われることなく没落しても妻から捨てられることはない。(四、 不妄語)嘘 . . . 本文を読む