史料綜覧 巻七 / 永享六年(1434)七月十七日条「十七日(中略)幕府 雨ヲ神泉苑ニ祈ル」幕府は足利義教。義教は義満の子であったが初めは青蓮院に入室し153代天台座主となり、大僧正ともなり「天台開闢以来の逸材」と呼ばれていたが石清水八幡宮で籤引の結果将軍となった。将軍に成ったのちは苛烈な側面も見せ、比叡山を攻めたり、日蓮宗の僧日親に灼熱の鍋をかぶせたりしている。 . . . 本文を読む
十七日、竜樹菩薩(「三十日秘仏」)。佛祖統紀に曰「十三世龍樹菩薩は南天竺梵志の裔なり、佛世を去ってのち七百年に出ず、始生の日樹下にあり、龍宮に入り、はじめて成道を得る故に龍樹と号す」と。
(『般若経』で強調された「空」を、無自性に基礎を置いた「空」であると論じて(「中論」)お釈迦様の「縁起」を説明し、後の大乗仏教に決定的影響を与え、八宗の祖師と称されます。また真言宗では「龍猛」とよばれ、真言八大 . . . 本文を読む