福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

高野山での不思議な気持ち(松田京子)・・5(最終回)

2015-11-04 | 講員の活動等ご紹介
いよいよ秋の結縁灌頂当日です。朝の生身供を拝したかったので金剛峰寺に八時半ころいきました。すごい人だかりです。結縁灌頂の列も長蛇の列で結局受けるのは午後三時半の組になりました。
それまで大変時間があるので、十善戒受戒、阿字観を体験することとしました。阿字観では阿字の前で拝していると阿字が段々御大師様に変わっていきます。なんだか夢を見ているようでした。そういうわけであっというまに阿字観も終わってしまいました。

秋の結縁灌頂は金堂で行われました。雨の中並んでいると隣の女の人が「雨が降っているときは御大師様は高野山におられるといいますね」と話しかけられ、「そうかお大師様にお迎え頂いたのだ」となんだか有難くほっとしました。
今回も結縁灌頂は大変有難いものでした。金堂の秘仏、薬師如来様も近くで拝することができました。ズキズキ痛んでいた片頭痛も灌頂を受けたら治りました。

高野山へきて三日目は私の誕生日でした。以前から高野山で誕生日を迎えたいという願いが今回遂に叶いました。三日目の朝も奥の院へお参りしました。いつの間にか祈る力が回復してきていました。生まれ変わった気分でした。過去からのすべての苦しみが消えてなくなったように感じました。試しに参道の弥勒石を持ち上げてみると以前よりはるかに軽く感じるのです。後ろの人たちが重そうにしているので再度試してみましたがやはり軽く持ち上がるのです。自分の罪障も軽くなったのかもしれません。
奥の院にはお大師様への手紙を出すポストがあります。私もお大師様へ手紙を書きました。お大師様への手紙ですからここでご披露はできませんが・・・。

今回高野山開創千二百年の大変ありがたい年に春・秋、胎蔵界・金剛界両部の結縁灌頂を受けることができた喜びは何物にも代えられません。金堂で僧侶の方に「おめでとうございます」と言われたのがとてもうれしかったです。
これもひとえにお大師様にご縁をつくってくださった高原和尚様のお蔭です。そして福聚講の皆様と受けた春の結縁灌頂もたいへん楽しい思い出になりました。本当にありがとうございました。

高野山はお大師様がおられお大師様にお会いできるところだとおもいます。千二百年の間お大師様はわれわれをいつの暖かく迎え続けてくださり包んでくださっているのです。奥の院へいくとお大師様が両手を広げて「よく頑張った」と包んでくださる・・・そんな感覚になります。

今回私は高野山のすべての寺院を拝しては来ませんでした。わざと残したところがあります。またお参りする理由ができるからです。(終り)

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