第四節
四、ものが平等であって差別のないことを空という。ものそれ自体の本質は実体がなく生ずることも滅することもなく、それはことばでいいあらわすことができないから、空というのである。
すべてのものは互いに関係して成り立ち、たがいによりあって存在するものであって、ひとりでなりたつものではない。
丁度、光と影、長さと短さ、白と黒のようなもので、ものそれじたいの本質がただひとりでありえるというものではないから無自性という。
また迷いのほかにさとりがなく、さとりのほかに迷いがない。これら二つは互いに相違するものではないからものには二つの相反した姿があるのではない。
四、ものが平等であって差別のないことを空という。ものそれ自体の本質は実体がなく生ずることも滅することもなく、それはことばでいいあらわすことができないから、空というのである。
すべてのものは互いに関係して成り立ち、たがいによりあって存在するものであって、ひとりでなりたつものではない。
丁度、光と影、長さと短さ、白と黒のようなもので、ものそれじたいの本質がただひとりでありえるというものではないから無自性という。
また迷いのほかにさとりがなく、さとりのほかに迷いがない。これら二つは互いに相違するものではないからものには二つの相反した姿があるのではない。