第四節
三、さとりには決まった形やものがないからさとることはあるがさとられるものはない。
迷いがあるからさとりがというのであって、まよいがなくなれば悟りもなくなる。迷いを離れて悟りはなく、悟りを離れて迷いはない。
だから悟りのあるのはなおさまたげとなる。闇があるからテラスということがあり、闇がなくなれば照らすということもなくなる。照らすと照らされるものとともになくなってしまうのがさとりである。
まことに道を修めるものは、さとってさとりにとどまらない。さとりのあるものはなお迷いだからである。
この境地に至ればすべては迷いのままに悟りであり、闇のままに光である。すべての煩悩がそのままさとりであるところまで悟りきらねばならない。
三、さとりには決まった形やものがないからさとることはあるがさとられるものはない。
迷いがあるからさとりがというのであって、まよいがなくなれば悟りもなくなる。迷いを離れて悟りはなく、悟りを離れて迷いはない。
だから悟りのあるのはなおさまたげとなる。闇があるからテラスということがあり、闇がなくなれば照らすということもなくなる。照らすと照らされるものとともになくなってしまうのがさとりである。
まことに道を修めるものは、さとってさとりにとどまらない。さとりのあるものはなお迷いだからである。
この境地に至ればすべては迷いのままに悟りであり、闇のままに光である。すべての煩悩がそのままさとりであるところまで悟りきらねばならない。