1、[風もないのに太龍寺の鐘が(露口幸記、松山市、)]
昭和61年、私は体調が悪く、医者と薬と縁が切れず仕事も出来ない状態でした。
そんな時友人がお四国に誘ってくれました。道中の最初の頃は脂汗がでて引き返そうとしたこともありました。しかしいままでお大師様を拝んできたのだからお大師様がついていてくださるのだと思い直し、一生懸命拝んで周っているうちにすっかり健康になりました。
此の後、車の運転もできるようになったので思い切って一人でお四国に出かけました。車で10,11月と2ヶ月かけてお四国の88所と番外20寺、高野山をお参りさせていただきました。不思議はこのとき21番太龍寺でのことです。境内を通り、本堂で勤行して20メートルもいかないうちにだれもいないのに鐘が鳴り出したのです。誰もいないのにおおきなロープが波打って同じリズムで鐘をついているのです。
じっと見つめていましたが一向に鐘は止みません。そのうち私はハッとしました、私の金剛杖を本堂にわすれていたのです。杖のところに引きかえすと波打っていたロープが止まり何事も無かったかのごとく鐘の音もやんだのです。私は背筋がぞっとするような戦慄を覚えながら再度本堂で合掌したのでした。
お大師様に病気から救っていただき、またこのようなふしぎに出会えるなどなんとありがたいことでしょうか。ことしも2回目の四国をお参りさせていただいています。これからも命ある限りお大師様を拝み続けてまいりたいと思っております。
2、「求聞持の不思議。」
私も、21年の求聞持のとき、数々の有難いお蔭を頂きました。
・その一つ目は深夜の山中で行をしているとき2度ほど蝮に噛まれそうになりながら無事だったことです。一度目は閼伽井のそばで膝をつこうとしたとき、その下に蝮がいたのですが噛まずに逃げ出してくれて助かりました。二度目はその閼伽井のふたを開けたとき蝮が中から飛び出して来たんですが間一髪避けて噛まれずに済んだことがありました。二度とも漆黒の闇の中でしたので噛まれていてもおかしくない状態でした。不思議なお蔭を頂いたと思っています。
・二つ目は、行中は毎朝2時ころに本堂におまいりし読経しましたが、時々風もないのに鰐口が鳴ったことです。そのときはなぜか驚きませんでしたが、あとでよく考えるとゾッとしました。一番目の露口氏の鐘と同じことがおこったのです。
・三つ目、求聞持法成満の二日後に、高雄山神護寺開創一二〇〇年記念の結縁灌頂に入壇でき、目隠しで投華得佛すると求聞持法のご本尊を感得できたことです。
・四つ目、求聞持法の御本尊、虚空蔵菩薩様は福徳の仏様ですが、成満の後、裏の土地が親類から無償贈与され、自宅がひろくなったのです。これもありがたいことでした。
・五つ目、これが一番大切なことですが、祈願したことがあっという間に成就したことです。愚息の勤務の事で拝んでたことがあるのですが、お告げがあり六月には願いが叶うと言われたのです。いままでお告げなど頂いたことはなかったのですが、はじめてはっきりとお告げを頂きました。お告げとはこういうものだとはじめてわかりました。そしてそのお告げの時期より二か月も早く希望が実現したのです。本当に有難いことでした。
・六つ目、なにより不思議で有難いことは、多くの僧正様方が求聞持で厳しい目にあっておられるのに自分のような自堕落ものが無魔成満できたことです。神仏と、目に見えない多くの不思議な霊のお導きのお蔭です。
昭和61年、私は体調が悪く、医者と薬と縁が切れず仕事も出来ない状態でした。
そんな時友人がお四国に誘ってくれました。道中の最初の頃は脂汗がでて引き返そうとしたこともありました。しかしいままでお大師様を拝んできたのだからお大師様がついていてくださるのだと思い直し、一生懸命拝んで周っているうちにすっかり健康になりました。
此の後、車の運転もできるようになったので思い切って一人でお四国に出かけました。車で10,11月と2ヶ月かけてお四国の88所と番外20寺、高野山をお参りさせていただきました。不思議はこのとき21番太龍寺でのことです。境内を通り、本堂で勤行して20メートルもいかないうちにだれもいないのに鐘が鳴り出したのです。誰もいないのにおおきなロープが波打って同じリズムで鐘をついているのです。
じっと見つめていましたが一向に鐘は止みません。そのうち私はハッとしました、私の金剛杖を本堂にわすれていたのです。杖のところに引きかえすと波打っていたロープが止まり何事も無かったかのごとく鐘の音もやんだのです。私は背筋がぞっとするような戦慄を覚えながら再度本堂で合掌したのでした。
お大師様に病気から救っていただき、またこのようなふしぎに出会えるなどなんとありがたいことでしょうか。ことしも2回目の四国をお参りさせていただいています。これからも命ある限りお大師様を拝み続けてまいりたいと思っております。
2、「求聞持の不思議。」
私も、21年の求聞持のとき、数々の有難いお蔭を頂きました。
・その一つ目は深夜の山中で行をしているとき2度ほど蝮に噛まれそうになりながら無事だったことです。一度目は閼伽井のそばで膝をつこうとしたとき、その下に蝮がいたのですが噛まずに逃げ出してくれて助かりました。二度目はその閼伽井のふたを開けたとき蝮が中から飛び出して来たんですが間一髪避けて噛まれずに済んだことがありました。二度とも漆黒の闇の中でしたので噛まれていてもおかしくない状態でした。不思議なお蔭を頂いたと思っています。
・二つ目は、行中は毎朝2時ころに本堂におまいりし読経しましたが、時々風もないのに鰐口が鳴ったことです。そのときはなぜか驚きませんでしたが、あとでよく考えるとゾッとしました。一番目の露口氏の鐘と同じことがおこったのです。
・三つ目、求聞持法成満の二日後に、高雄山神護寺開創一二〇〇年記念の結縁灌頂に入壇でき、目隠しで投華得佛すると求聞持法のご本尊を感得できたことです。
・四つ目、求聞持法の御本尊、虚空蔵菩薩様は福徳の仏様ですが、成満の後、裏の土地が親類から無償贈与され、自宅がひろくなったのです。これもありがたいことでした。
・五つ目、これが一番大切なことですが、祈願したことがあっという間に成就したことです。愚息の勤務の事で拝んでたことがあるのですが、お告げがあり六月には願いが叶うと言われたのです。いままでお告げなど頂いたことはなかったのですが、はじめてはっきりとお告げを頂きました。お告げとはこういうものだとはじめてわかりました。そしてそのお告げの時期より二か月も早く希望が実現したのです。本当に有難いことでした。
・六つ目、なにより不思議で有難いことは、多くの僧正様方が求聞持で厳しい目にあっておられるのに自分のような自堕落ものが無魔成満できたことです。神仏と、目に見えない多くの不思議な霊のお導きのお蔭です。