福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

高野山での不思議な気持ち(松田京子)・・1

2015-10-31 | 講員の活動等ご紹介
平成二十七年は高野山開創千二百年という記念の年です。今年はどうしても高野山にお参りに行きたいと思っていました。そんな折、昨年末、福聚講の忘年会で高原和尚様が「来年高野山に参拝したい人は何人いますか」と問われ、手をあげました。それから四カ月今年の春と秋にそれぞれ結縁灌頂を受けることができました。その有難い記録を書いておきたいと思います。
1、胎蔵界結縁灌頂入壇記(春)
四月、初めての高野山です。福聚講の皆さんと高野山上駅で待ち合わせしましたが、私の乗っているバスは事故で遅れてしまいました。途中、「京都です」という車内アナウンスをきいて窓のカーテンを開けると目の前に東寺の五重塔が見えました。はじめて見る憧れの東寺です。「お大師様に呼ばれているのだ」ととっさに思い、それまでのイライラした気持ちが静まりました。数時間遅れて高野山上駅に到着したのですが、和尚様がわざわざ再度山上駅までむかえにきてくださっていました。和尚様とバスに乗り、奥の院まで着き参道を灯篭堂に向かって歩きました。参道は杉の大木の深い緑に包まれておりその清らかさ圧倒されました。生まれてこのかたこのような美しい景色を見たことはありません。ジブリの映画の中にいるようです。「ジブリだよ・・ジブリだよ・・」と呟き乍ら参道をすすんでいきました。
灯篭堂では講の皆さんが待っていて一番の法会がよく拝せる場所に立たせてくれました。法会が始まると不思議な気持ちになりました。一二〇〇年開創法会の最初の法会ですから今迄見たこともないほどの多くの阿闍梨様方(百人以上はおられたと思います)が声明や読経をされました。あまりの荘厳さに「死後の世界はこんな感じなのかな・・」と突然そういう考えが頭に浮かんできました。(続)

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