福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

釈雲照師「十善業道経講義」から・・その6

2018-03-06 | 諸経
「(十善業道は)常に諸仏菩薩および余の聖衆に親近することを得さしむ。」「仏」には法身、報身、応身と三通りあるから急には説かれませぬが応身というて娑婆世界に出てござる仏様、すなわち過去の迦葉仏、未来の弥勒仏、現在の釈迦牟尼仏、西方の阿弥陀仏、東方の浄瑠璃世界の薬師仏、阿閦仏等の仏様が何ぼもござるから諸仏という。十方に種々の仏様が無量無辺にござる。それから過去にも千仏、未来にも千仏、現在にも千仏ござる。手近いところでこういう風に三千仏、一万三千仏ござる。また無量無辺の過去の仏、無量無辺の現在の仏がござる。・・因果の道理は人の知る知らざるに拘わらず、悪をなせば必ず殃の結果を招き、善をなせば屹度福の結果を招く。・・仏はこの真理を以て心とし、真理を以て規縄とし、真理を以て鏡としてござるから天眼通、他心通を以て我らが善悪をきっと仏は知ってござる。それが諸仏である。それから「菩薩」、「菩」とは菩提、「覚」のこと、仏の覚を求める御方、「薩埵」は一切衆生を済度して共に仏の位に登りましょうと誓願するを薩埵という。大慈大悲を以て自他平等の心念に住して自身と一切衆生と平等同体の大悲を発して菩薩の行を修し、六度万行を行ずるを菩薩という。次に「聖衆」とは未だ菩薩の位に登らぬお方、即ち予備学をしてござる菩薩の方々や声聞とうて羅漢や、辟支仏等を指して「余の聖衆」という。弘法大師の伝による時は、日本の八百万の神や漢土の聖人も秘密法界開会の意よりみれば、みなこの聖衆に入れてよろしい。「親近することを得さしむ。」というのは上の諸仏菩薩聖衆等に親しみ、近ずく、おこころやすにお近ずきになるということ。・・」
(お釈迦様、諸菩薩様、お大師様、そのお弟子の高僧方はみな我々衆生が地獄でのたうちまわっているのをご覧になり、何とかして救ってやろうというお心一つで修業を積まれてお悟りを開かれたのです。・・ということは仏様、お大師様のお心を信じておすがりすれば救われるはずなのです。)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 阿字観の功徳 | トップ | 祈祷とは拝むことである。拝... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

諸経」カテゴリの最新記事