福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

千日回峰行堂入りのニュースが出ていました

2015-10-21 | 法話
千日回峰行堂入りのニュースが出ていました。

千日回峰行の堂入りは7年間かけて行われる千日回峰行修行の途中、700日目から始まるもので比叡山中の明王堂にこもり9日間、断食、断水、不眠、不臥で不動真言10万回を唱える最大の難行とされるようです。今回は41才の行者様が21日未明、無事満行し、出堂されたということです。

私も6年前に四国太龍寺で求聞持を成満させていただきましたが、その時感じたことは、「行は自分の修業のためという心がけでは成満は無理だ」ということです。行には必ず「邪魔」が入ります。これをやり過ごすには、「衆生無辺誓願度」という願いを持つほかありません。求聞持行でも多くの方が挫折するのはここを抑えていないからと思われます。
逆にいろいろな行を成満できている方は、今回の方も含めて、この「衆生無辺誓願度」という願を強く持っておられたからと、推察します。戦後13人目ということです。この他にも様々な行に励んでおられる行者様方がおられます。こういうかたがたもすべて「衆生無辺誓願度」という願いをもって行をされているわけです。末世といわれる現代にもこういう方がおられるということは、お大師様のおっしゃるように「末法はない 、いつも正法のまっただなかである(人法は法而である。興廃いずれの時ぞ。機根絶絶たり。正像なんぞわかたん[梵網経開題])」ということかもしれません。

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