「いかにも人の為、世の為よからむとおもひ給ふべし。行く末の為と申す也。白き鳥の子はその色白し。黒きはその子も黒し。蓼といふ草、からくしてその末をつぐなり。あまき物の種は劣ふれども、その味甘し。されば人の為よからむとおもはば、末の世、かならずよかるべし。我が身をおもふばかりにあらず。(どんなことをしていても人の為、世の為と努力せよ。それは将来の為になる。蓼は生え変わっても辛い。甘いものの種はいくら衰えても甘い。そのように人の為と思い続ければ末の世はかならず自身も報われてよくなる。逆に我が身よかれとばかりを思っていては駄目になる。)」「極楽寺殿御消息・北条重時」(北条重時は泰時の弟、連署となり執権・時頼を補佐する。極楽寺を創建し忍性を迎え開基とする。自身も出家し「観覚」と号す。仏教への篤い信仰を基として儒教精神や武士の質実剛健さ等を説いたその思想は、江戸時代まで広く国民各層の意識に影響を与えたとされる。)
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