福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

ポストコロナは跼天蹐地で

2020-05-21 | 法話
今日も検察幹部の週刊誌記事が出ていました。以前は財務省トップのセクハラも出ていました。自分も公務員OBとして考えるところがありました。どうしても現役公務員は世を恐れない気持ちになることがあります。世間を恐れ、神仏を恐れる気持ちを持ち続けていけるかどうか、がその人の運命を決めるのかもしれません。最近の一連の事件はコロナの時代は特に上から下まで「跼天蹐地」の気持ちを持ち続けよ、との天の示唆かもしれません。

推古天皇の「神祇禮祭の詔」に為政者は「跼天蹐地(きょくてんせきち)」の心構えで世を治め神に祈る、と出てくるのを思い出しました。
日本書紀卷第廿二・推古天皇十五年二月「戊子(七日)、詔して曰く、朕(あれ)聞く、曩者(むかし)、我(あ)が皇祖天皇等(みおやのすめらみことたち)の世を宰(おさ)めたまへること、天に跼(せぐくま)り、地に蹐(ぬきあし)して、敦く神祇を禮(ゐやま)ひ、周(あまね)く山川を祠り、幽に乾坤に通はす。
 是を以て陰陽(ふゆなつ)開け、和(あまな)ひ、造化(なしつくること)共に調へり。今、朕が世に當たりて、神祇を祭祀(いはひまつ)ること、豈に怠り有らむや。故(か)れ、群臣(おみたち)共に為に、心を竭して、宜しく神祇を拝(ゐやま)ひまつるべし。」
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