川崎大師の法話板です

大師の「般若心経秘鍵」の最初のところ
「文殊の利剣は諸戯を絶つ
覚母の梵文は調御の師なり
チクマンの真言を種子とす
諸教を含蔵せる陀羅尼なり
無辺の生死何んが能く断つ
唯禅那正思惟のみ有ってす
尊者の三摩は仁譲らず
我れ今讃述す哀悲を垂れたまえ・・」から

「無辺の生死何んが能く断つ
唯禅那正思惟のみ有ってす 」
を抜き書きしています。
これは「業に引かれて生まれ代わり死に代わりして輪廻に苦しむのをどうやって断つことができるのか？それは深い瞑想に入り、自我を脱することによってのみ可能である。」という意味でしょう。