福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今日は大師が大安寺別当に補された日

2024-11-05 | お大師様のお言葉
 
長者補任
「(天長六年(829))大僧都空海 十一月五日大安寺別当に補す。今年、和気真綱、同清麻呂、神願寺を以て大師に付嘱し奉る。神護寺是也」
 

大安寺は元興寺と並んで日本における三論宗の二大拠点を成した。入唐僧道慈は、護国経典として重視された新訳『金光明最勝王経』を日本にもたらし大安寺の整備に尽力。鑑真招請の普照と栄叡、大師の師の勤操、また最澄の師にあたる行表も大安寺の僧。天平8年(736年)、大安寺には行基、理鏡、栄叡、普照らの招きにより、インド僧の菩提僊那、唐僧の道璿、林邑僧の仏哲が来朝して滞在。

神護寺は神願寺と高雄山寺を合体した寺とされています。神願寺も高雄山寺も和気氏の寺。神願寺という寺号は宇佐八幡の神意に基づいて建てた寺という意味。高雄山寺(または高雄寺)は、現在の神護寺の地に古くから存在した寺院である。和気清麻呂の墓所が今の神護寺境内にある。弘仁三年(812年)にはすでに大師がここで両部の灌頂を行れ、其の時の「灌頂歴名」は国宝。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 地蔵菩薩三国霊験記 14/... | トップ | 11月6日は四千日分のお大師参... »
最新の画像もっと見る

お大師様のお言葉」カテゴリの最新記事