二十日は月光菩薩、十一面観音菩薩、客人大明神、川神と山神の日。
・月光菩薩(「三十日秘仏」)。「經に曰く「薬師佛の右脇侍なり、また月灯大士と号す。月天子なり。」と」曼荼羅図典に「尊形、黄色・左手には未開蓮華、右手には半月をのせた青蓮華、童子形、髪は三髷、赤蓮華に坐す。真言、のうまくさまんだぼだなん せんだらはらばや そわか。日光菩薩とともに薬師如来の脇侍にもなる。青蓮華上の半月は文殊菩薩の修行中の智慧を表す。すなわち現実に衆生を導く姿を月が次第に満ちていく様として示す。胎蔵曼荼羅では文殊院に、金剛界曼荼羅では降三世会等の西側に無尽意菩薩と並んで坐す。金剛界のご真言は「おん、せんだらはらばや ば そわか」。
・十一面観音菩薩。(以下に云う様に客人大明神の本地が十一面観世音様なので同様に20日を縁日としたと思われる)
・ 客人大明神 (まろうど・禁闕守護の三十番神 「伊弉尊 本地十一面 江州志賀郡。」『佛神霊像図彙』。日吉大社摂社白山姫神社のホームページには「霊峰比叡山の東麓に鎮座する日吉大社は、白山比咩神社と同じく崇神天皇7年の創祀でありますが、当社の白山姫神社は天安2年(858)に比叡山延暦寺の僧、相応和尚の感得によって勧請されたと伝わっています。以来、当社山王二十一社の中でも最も格が高い上七社の一社として位置づけられ、明治以前の神仏習合の時代には、客人宮(まろうどぐう)と称し、十一面観音が本地仏とされました。」)
・川神と山神(我が国守護の三十番神)日本書紀では伊弉諾伊弉冉が大八島を生んだ後「次生海、次生川、次生山、次生木祖句句廼馳、次生草祖草野姬、亦名野槌。既而伊弉諾尊・伊弉冉尊、共議曰「吾已生大八洲國及山川草木。何不生天下之主者歟。」とあり。
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