「我等いまだ曽って道を修せざりしゆえに、徒に無辺劫を歴たり。今若し勤修せずば未来も然かるべし。かくの如く無量生死の中に人身を得る事甚だ難し。たとひ人身を得るとも諸根を具足する事また難し。たとひ諸根を具すとも、仏教に遇ふことまた難し。たとひ仏教に遇ふとも信心を生ずることまた難し。故に大経(涅槃経)に曰く「人趣に生るる者は爪の上の土の如し。三途に墜つるものは十方の土の如し」・・・しかるに我等、頭には霜雪を戴き、心俗塵に染みて、一生は尽くすといへども希望(けもう、煩悩)は尽きず、遂に白日の下を辞して、独り黄泉の底に入らんとする時、多百踰繕那(ひゃくゆぜんな)の洞然たる猛火の中に墜ちて天に呼ばはり地を扣くといへども更になんの益かあらんや。(往生要集、巻上)」
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