福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

地蔵菩薩三国霊験記 6/14巻の7/22

2024-08-19 | 先祖供養

地蔵菩薩三国霊験記 6/14巻の7/22

七小児井戸に墜つるを夢中に救給ふ事

常州筑波山の傍に年七旬に傾ける入道の地蔵尊の像を求め願ひ奉りけるが餘の事に自信に地蔵の尊形を造立し奉り・・刻み刻りて念比の渇仰し奉る。家内は云ふに及をよばず知音朋類に至るまで此の地蔵尊を拝敬せぬ人を或いは恨み或いははずかしめけるほどに心中は染まざれども外面を信ずる躰するものあり。亦は宿善の輩は彼の真心に呼び起こされ俱に敬を尽す者も多かりけり。されば信心の者は得益影の如く随ひ厄害更に至ることなし。然るに彼の入道の孫一人ありしが利根にして才智云ばかりなし。或時誤りて井に落入りて身退(みまかり)き。其の母泣き悲事限り無し。万の願望を滿て災難悉除の本願虚しく我子を如是に殺し給ふこと非理の瞋を起こし彼の像をいかがせんとぞ巧みけるが其の夜の夢に彼の地蔵の像井の底より件の小児を抱て出給ふとぞ見ける。母はっと驚きうれしさよと思心の夢覚めてければ我が子は常の如く懐の内にてぞありける。誠に有難き利生の程頑婦も言語を絶て偏に至誠を尽くしけり。されば佛身は無念にして法身は無相なり。暫く機に應じて種々に形を現じ玉ふ。其の身像は應身の一也。三身全く別無し。行者の信心智慧の分に従って應用をなし玉ふ。恭敬の心信仰の思俱に深くあれば身生の益も亦深し。且愚鈍の心を以て軽慢微敬の振舞にて信を致し奉れば利生の功もあらはれ難し。世人を敬ひ佛を敬せざれば瓦礫の麁きも磨けば則ち真珠の光を生ず。信心清浄なる人を聖人とも佛とも云ふ。不信驕慢の者を凢夫とも衆生とも申す也。路邊の高き石、人馬躓くとも罰なし。賞にもあつ゛からず。假に取り上げて、人これを石神と号すれば三十の絹の下より光を放ち正に賞罰を與(あた)へ吉凶の通力を起こす者也。誠信あらん人忝くも三十二相を造り八十種好を彩り奉り加るに至誠心を以てせばなどか利生なからん。疎心向背の思を以て祈奉るだも益有り。相好曽って具せざる佛像だも利生是の如し信ずべきなり。

引証。 本願經に云ふ、若し未来世中に善男子善女人有りて菩薩を供養し乃至汝が本神力を以て而も之を擁護して一切の災害及び不如意の事を耳に聞かしむなかれ、何に況や自然に苦海を出離せしめ涅槃樂を證す等云々(取意)

地藏菩薩本願經校量布施功徳縁品第十「復次地藏。未來世中若善男子善女人。於佛法中種少善根毛髮沙塵等許。所受福利不可爲喩。復次地藏。未來世中若有善男子善女人。遇佛形像・菩薩形像・辟支佛形像・轉輪王形像。布施供養得無量福。常在人天受勝妙樂。若能迴向法界。是人福利不可爲喩。復次地藏。未來世中若有善男子善女人。遇大乘經典。或聽聞一偈一句發殷重心。讃歎恭敬布施供養。是人獲大果報無量無邊。若能迴向法界。其福不可爲喩。復次地藏。若未來世中有善男子善女人。遇佛塔寺大乘經典新者布施供養瞻禮讃歎恭敬合掌。若遇故者或毀壞者修補營理。或獨發心或勸多人同共發心。如是等輩三十生中。常爲諸小國王檀越之人。常爲輪王還以善法教化諸小國王。復次地藏。未來世中若有善男子善女人。於佛法中所種善根。或布施供養或修補塔寺或裝理經典。乃至一毛一塵一沙一渧。如是善事但能迴向法界。是人功徳百千生中受上妙樂。如但迴向自家眷屬。或自身利益。如是之果即三生受樂捨一得萬報。是故地藏布施因縁其事如是」)

 

 

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