大倉喜八郎は昭和3年(1928年)4月22日大腸癌のため死去しています、没年92歳でした。以前は全く興味のない人でしたが、2015年大安楽寺を福聚講で参拝したとき、中山ご住職が次のようなお話をしてくださっていました。角田さんの参拝記です。ここにあります。
「明治初年、高野山の山科俊海大僧正が、弘法大師の教えを広く教化するため江戸に出て、巡行しているとき、この地にきて、不思議な燐火がたびたび浮かんでいるのを見たといいます。さらに、数多くの無告の諸霊,鬼哭愁々と何かを訴えるような魂魄の声を聞き、大慈大悲の徳を感得されずには、おられませんでした。さらに、寄る辺のない無縁の諸霊、ここで処刑された吉田松陰らの勤王の志士の霊を慰めなければならぬ。この、世にも恐ろしい地獄のような牢獄跡地と処刑場こそ、極楽浄土にしなければならずと、明治5年から、勧進し、同8年、堂宇を建立したのが、始まりです。このときの、堂宇の建設には、大倉財閥の大倉喜八郎、安田財閥の安田善次郎氏らが、浄財を寄進しました。大安楽寺の名は大倉、安田の頭文字をとったもの。このあと、諸堂、伽藍を整備、准別格本山になりました。しかし、大正12年の関東大震災で、壊滅。昭和3年、現在見られるような、規模の諸堂伽藍が整備された」
その後、いつもお参りする護国寺本堂右手に大倉喜八郎の大きなお墓があることにも気が付きました。意外とご縁があるのかもしれません。
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